Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > yamlライブラリ

library yaml

要約

構造化されたデータを表現するフォーマットであるYAML (YAML Ain't Markup Language) を扱うためのライブラリです。

例1: 構造化された配列

require 'yaml'

data = [ "Taro san", "Jiro san", "Saburo san"]
str_r = YAML.dump(data)

str_l =<<EOT
---
- Taro san
- Jiro san
- Saburo san
EOT

p str_r == str_l #=> true

例2: 構造化されたハッシュ

require 'yaml'
require 'date'

str_l =<<YAML_EOT
Tanaka Taro: { age: 35, birthday: 1970-01-01}
Suzuki Suneo: {
  age: 13,
  birthday: 1992-12-21
}
YAML_EOT

str_r = {}
str_r["Tanaka Taro"] = {
  "age" => 35,
  "birthday" => Date.new(1970, 1, 1)
}
str_r["Suzuki Suneo"] = {
  "age" => 13,
  "birthday" => Date.new(1992, 12, 21)
}

p str_r == YAML.load(str_l) #=> true

例3: 構造化されたログ

require 'yaml'
require 'stringio'

strio_r = StringIO.new(<<EOT
---
time: 2008-02-25 17:03:12 +09:00
target: YAML
version: 4
log: |
  例を加えた。
  アブストラクトを修正した。
---
time: 2008-02-24 17:00:35 +09:00
target: YAML
version: 3
log: |
  アブストラクトを書いた。

EOT
)

YAML.load_stream(strio_r).documents.sort{|a, b| a["version"] <=> b["version"]}.each{|obj|
  printf "version %d\ntime %s\ntarget:%s\n%s\n", obj["version"], obj["time"], obj["target"], obj["log"]
}

バックエンドの選択

yaml ライブラリでは、以下のライブラリをバックエンドとして使用します。

タグの指定

!ruby/sym :foo などのようにタグを指定することで、読み込み時に記述した値 の型を指定できます。

例:

require 'yaml'
p YAML.load(<<EOS)
---
!ruby/sym :foo
EOS
# => :foo

yaml では、Ruby 向けに以下のローカルタグを扱えます。

例:

require 'yaml'
p YAML.load(<<EOS)
---
array: !ruby/array [1, 2, 3]
hash: !ruby/hash {foo: 1, bar: 2}
regexp: !ruby/regexp /foo|bar/
range: !ruby/range 1..10
EOS
# => {"regexp"=>/foo|bar/, "hash"=>{"foo"=>1, "bar"=>2}, "array"=>[1, 2, 3], "range"=>1..10}

これらは tag:ruby.yaml.org,2002:array のように指定する事もできます。

例:

require 'yaml'
p YAML.load(<<EOS)
---
array: !tag:ruby.yaml.org,2002:array [1, 2, 3]
hash: !tag:ruby.yaml.org,2002:hash {foo: 1, bar: 2}
EOS
# => {"hash"=>{"foo"=>1, "bar"=>2}, "array"=>[1, 2, 3]}

自分で定義したクラスなどは !ruby/object:<クラス名> を指定します。なお、 読み込む場合には既にそのクラスが定義済みでないと読み込めません。

また、キーと値を指定する事でインスタンス変数を代入できます。

例1:

require 'yaml'

class Foo
  def initialize
    @bar = "test"
  end
end

p YAML.load(<<EOS)
---
!ruby/object:Foo
bar: "test.modified"
EOS
# => #<Foo:0xf743f754 @bar="test.modified">

例2:

require 'yaml'

module Foo
  class Bar
  end
end

p YAML.load(<<EOS)
---
!ruby/object:Foo::Bar
EOS
# => #<Foo::Bar:0xf73907b8>

また、YAML 形式に変換する際のタグを変更したい場合、to_yaml_type メソッ ドをオーバライドしてください。

例:

require "yaml"
class Foo
  def to_yaml_type
    return "!tag:example.com,2002:foo"
  end
end
p Foo.new.to_yaml # => "--- !example.com,2002/foo {}\n\n"

注意

無名クラスを YAML 形式に変換すると TypeError が発生します。また、 IOThread オブジェクトなどはインスタンス変数がオブジェク トの状態を保持していないため、変換はできますが、YAML.load した時に完全 に復元できない事に注意してください。

標準添付の yaml 関連ライブラリには以下のようなRuby 独自の拡張、制限があ ります。標準添付ライブラリ以外で yaml を扱うライブラリを使用する場合な どに注意してください。

参考

YAML Specification

YAML4R

Rubyist Magazine: http://magazine.rubyist.net/

その他

クラス

YAML::Stream

YAML ドキュメントを複数保持することができるストリームクラスです。

モジュール

YAML

YAML (YAML Ain't Markup Language) を扱うモジュールです。

例外クラス

YAML::Error

意図しない入力がメソッドに与えられた時などに発生します。

  YAML::ParseError

将来のために予約されています。現在は発生しません。

YAML::TypeError

意図しない入力がメソッドに与えられた時などに発生します。

同時にrequireされるライブラリ

stringio

文字列に IO と同じインタフェースを持たせるためのライブラリです。

yaml/constants

YAML 関連の定数のためのサブライブラリです。

yaml/error

YAML 関連のエラーを扱うためのサブライブラリです。

yaml/stream

複数の YAML ドキュメントを一度に扱うためのサブライブラリです。

yaml/tag

タグ URI とクラスを関連付けるためのサブライブラリです。

サブライブラリ

yaml/basenode

YAML のノードを検索するためのサブライブラリです。

yaml/dbm

DBM の値に文字列以外も格納できるように拡張するためのサブライブラ リです。

yaml/rubytypes

Ruby の組み込みクラスのいくつかを YAML に変換するためのサブライブラリで す。

yaml/store

RubyのオブジェクトをYAML形式の外部ファイルに格納するためのクラスです。

yaml/stringio

stringio ライブラリが使用できない環境を補助するためのサブライブ ラリです。

yaml/yamlnode

YAML のノードを表現するためのサブライブラリです。

yaml/ypath

YAML ドキュメントから特定のデータを検索する機能を提供するサブライブラリ です。

追加・再定義されるメソッド

Kernel#y