Ruby 4.1 リファレンスマニュアル

instance method String#tr

tr(pattern, replace) -> String[permalink][rdoc][edit]
tr(hash) -> String
(selector source, string replacement) → String

pattern 文字列に含まれる文字を検索し、それを replace 文字列の対応する文字に置き換えます。

pattern の形式は tr(1) と同じです。つまり、 a-c は a から c を意味し、"^0-9" のように文字列の先頭が ^ の場合は指定文字以外が置換の対象になります。

replace に対しても - による範囲指定が可能です。

- は文字列の両端にない場合にだけ範囲指定の意味になります。 ^ も文字列の先頭にあるときにだけ否定の効果を発揮します。また、-, ^, `\' はバックスラッシュ (`\') によりエスケープできます。

replace の範囲が pattern の範囲よりも小さい場合は、 replace の最後の文字が無限に続くものとして扱われます。

Ruby 4.1 から、引数に Hash を 1 つだけ渡す形式も使えます。この形式では、hash のキー(1 文字の文字列)に一致する文字を、対応する値の文字列に置き換えます。値は任意の長さの文字列で、空文字列を指定するとその文字が削除されます。文字列に含まれないキーは無視されます。置き換えた結果に対して、さらに置き換えが行われることはありません。

hash のキーが 1 文字でない文字列(空文字列を含む)の場合は ArgumentError、キーや値が文字列でない場合は TypeError が発生します。 tr("el", {"e" => "EE"}) のように、2 つの引数のどちらかに Hash を渡した場合も TypeError が発生します。

[PARAM] pattern:
置き換える文字のパターン
[PARAM] replace:
pattern で指定した文字を置き換える文字
[PARAM] hash:
置き換える文字(キー)と置き換え後の文字列(値)の対応
例
p "foo".tr("f", "X")      # => "Xoo"
p "foo".tr('a-z', 'A-Z')  # => "FOO"
p "FOO".tr('A-Z', 'a-z')  # => "foo"

# シーザー暗号の復号
p "ORYV".tr("A-Z", "D-ZA-C") # => "RUBY"

# 全角英数字といくつかの記号の半角化
email = "ruby−lang@example.com"
p email.tr("0-9a-zA-Z.@−", "0-9a-zA-Z.@-")
# => "ruby-lang@example.com"
Hash を渡す例
p "hello".tr({"e" => "EE", "l" => "L"}) # => "hEELLo"
p "hello".tr({"e" => ""})               # => "hllo"
p "hello".tr({"e" => "1", "x" => "2"})  # => "h1llo"
p "héllo".tr({"é" => "e"})              # => "hello"
p "hello".tr({"l" => "L", "L" => "z"})  # => "heLLo"
"hello".tr({"ll" => "L"})               # ~> ArgumentError: keys must be of size 1

[SEE_ALSO] String#tr!, String#tr_s