instance method Hash#shift

shift -> [object, object] | nil[permalink][rdoc][edit]

ハッシュからキーが追加された順で先頭の要素をひとつ取り除き、 [key, value]という配列として返します。

shiftは破壊的メソッドです。selfは要素を取り除かれた残りのハッシュに変更されます。

Ruby 3.2以前は、ハッシュが空の場合、デフォルト値(Hash#defaultまたはHash#default_procのブロックの値か、どちらもnilならばnil)を返します(このとき、[key,value] という形式の値を返すわけではないことに注意)。

3.2以降ではデフォルト値に関わらず nil を返すよう変更されています。



h = {:ab => "some" , :cd => "all"}
p h.shift               #=> [:ab, "some"]
p h.shift               #=> [:cd, "all"]
p h                     #=> {}
p h.shift               #=> nil

h1 = Hash.new("default value")
p h1                    #=> {}
p h1.shift              #=> "default value"

h2 = Hash.new {|*arg| arg}
p h2                    #=> {}
p h2.shift              #=> [{}, nil]

[SEE_ALSO] Array#shift