module function Process.#getrlimit

getrlimit(resource) -> [Integer][permalink][rdoc]

カレントプロセスでのリソースの制限値を、整数の配列として返します。返り値は、現在の制限値 cur_limit と、制限値として設定可能な最大値 max_limit の配列 [cur_limit, max_limit] です。

それぞれの limit が Process::RLIM_INFINITY と等しい場合、リソースに制限がないことを意味します。

[PARAM] resource:
リソースの種類を示す定数を指定します。指定できる定数はシステムに依存します。
[EXCEPTION] Errno::EXXX:
リソースの制限値の取得が失敗した場合に発生します。
[EXCEPTION] NotImplementedError:
メソッドが現在のプラットフォームで実装されていない場合に発生します。

引数 resource で有効な定数は以下のとおりです。

Process::RLIMIT_CORE

core ファイルのサイズ (バイト) (SUSv3)

Process::RLIMIT_CPU

プロセスの CPU 時間 (秒) (SUSv3)

Process::RLIMIT_DATA

プロセスのデータ領域のサイズ (バイト) (SUSv3)

Process::RLIMIT_FSIZE

プロセスが生成するファイルのサイズ (バイト) (SUSv3)

Process::RLIMIT_NOFILE

プロセスがオープンできるファイルの数 (SUSv3)

Process::RLIMIT_STACK

プロセスのスタック領域のサイズ (バイト) (SUSv3)

Process::RLIMIT_AS

プロセスの仮想メモリサイズ (バイト) (SUSv3, NetBSD, FreeBSD, OpenBSD but 4.4BSD-Lite))

Process::RLIMIT_MEMLOCK

mlock(2) でロックできるトータルのサイズ (バイト) (4.4BSD, GNU/Linux)

Process::RLIMIT_NPROC

そのユーザのプロセスの最大数 (4.4BSD, GNU/Linux)

Process::RLIMIT_RSS

使用できる実メモリの最大サイズ (バイト) (4.2BSD, GNU/Linux)

Process::RLIMIT_SBSIZE

ソケットバッファのサイズ (バイト) (NetBSD, FreeBSD)

例:

include Process
p lim = getrlimit(RLIMIT_STACK)                                        #=> [8388608, 18446744073709551615]
p lim.map{|i| i == RLIM_INFINITY ? "unlimited" : "#{i/(1024**2)}MB" }  #=> ["8MB", "unlimited"]

[SEE_ALSO] Process.#setrlimit, getrlimit(2)