Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > jsonライブラリ > JSONモジュール
クラスの継承リスト: JSON
JSON (JavaScript Object Notation) を扱うためのモジュールです。
self[object, options] -> object
[permalink][rdoc]文字列のように扱えるデータを受け取った場合は Ruby のオブジェクトに変換して返します。 そうでない場合は JSON に変換して返します。
[SEE_ALSO] JSON.#parse, JSON.#generate
create_id -> String
[permalink][rdoc]json_create メソッドで使用するクラスを決定するために使用する値を返します。
デフォルトは "json_class" です。
create_id=(identifier)
[permalink][rdoc]json_create メソッドで使用するクラスを決定するために使用する値をセットします。
require "json"
require "json/add/core"
JSON.create_id # => "json_class"
puts (1..5).to_json # => {"json_class":"Range","a":[1,5,false]}
JSON.create_id = "my_json_class" # => "my_json_class"
JSON.create_id # => "my_json_class"
puts (1..5).to_json # => {"my_json_class":"Range","a":[1,5,false]}
generator -> JSON::Ext::Generator
[permalink][rdoc]JSON ライブラリがジェネレータとして使用するモジュールを返します。
parser -> JSON::Ext::Parser
[permalink][rdoc]JSON ライブラリがパーサとして使用するクラスを返します。
state -> JSON::Ext::Generator::State
[permalink][rdoc]JSON ライブラリがジェネレータの状態を表すクラスとして使用するクラスを返します。
dump(object, io = nil, limit = nil) -> String | IO
[permalink][rdoc]与えられたオブジェクトを JSON 形式の文字列に変換してダンプします。
与えられたオブジェクトを引数として JSON.#generate を呼び出します。
[SEE_ALSO] Marshal, Marshal.#dump
fast_generate(object) -> String
[permalink][rdoc]fast_unparse(object) -> String
与えられたオブジェクトを一行の JSON 形式の文字列に変換して返します。
このメソッドは循環参照のチェックを無効にしています。また、 JSON::NaN, JSON::Infinity, JSON::MinusInfinity を生成することがあります。 このため容易に無限ループを発生させることができるので、気をつけてください。
fast_unparse は将来削除される予定です。
generate(object, state = nil) -> String
[permalink][rdoc]unparse(object, state = nil) -> String
与えられたオブジェクトを一行の JSON 形式の文字列に変換して返します。
デフォルトでは、サイズが最小となる JSON 形式の文字列を生成します。 また、循環参照のチェックを行います。JSON::NaN, JSON::Infinity, JSON::MinusInfinity を生成することもありません。
unparse は将来削除される予定です。
インデントに使用する文字列を指定します。デフォルトは空文字列です。
a string that is put after, a : or , delimiter (default: '')
a string that is put before a : pair delimiter (default: '')
a string that is put at the end of a JSON object (default: '')
a string that is put at the end of a JSON array (default: '')
真を指定した場合、生成するオブジェクトの循環をチェックします。 この動作がデフォルトです。
真を指定した場合、JSON::NaN, JSON::Infinity, JSON::MinusInfinity を生成することを許すようになります。 偽を指定した場合、これらの値を生成しようとすると例外が発生します。 デフォルトは偽です。
入れ子になっているデータの最大の深さを指定します。 偽を指定すると深さのチェックを行いません。デフォルトは 19 です。
[SEE_ALSO] JSON::State, JSON.#pretty_generate
load(source, proc = nil, options = {}) -> object
[permalink][rdoc]restore(source, proc = nil, options = {}) -> object
与えられた JSON 形式の文字列を Ruby オブジェクトとしてロードして返します。
proc として手続きオブジェクトが与えられた場合は、読み込んだオブジェクトを 引数にその手続きを呼び出します。
require 'json' str=<<JSON [1,2,3] JSON JSON.load(str) # => [1,2,3] JSON.load(str, proc{|v| p v }) # => [1,2,3] # 以下が表示される # 1 # 2 # 3 # [1,2,3] str=<<JSON { "a":1, "b":2, "c":3 } JSON JSON.load(str) # => {"a"=>1, "b"=>2, "c"=>3} JSON.load(str, proc{|v| p v }) # => {"a"=>1, "b"=>2, "c"=>3} # 以下が表示される # "a" # 1 # "b" # 2 # "c" # 3 # {"a"=>1, "b"=>2, "c"=>3}
入れ子になっているデータの最大の深さを指定します。 偽を指定すると深さのチェックを行いません。デフォルトは偽です。
真を指定した場合、JSON::NaN, JSON::Infinity, JSON::MinusInfinity を生成することを許すようになります。 偽を指定した場合、これらの値を生成しようとすると例外が発生します。デフォルトは真です。
真を指定するとパース時に単一のJSON値を受け入れます。デフォルトは真です。このモードは2.4.0からは削除され、常にパース時に単一のJSON値を受け入れる形になりました。
偽を指定するとマッチするクラスや JSON.create_id が見つかっても付加情報を生成しません。 デフォルトは真です。
真を指定するとハッシュのキーを文字列ではなくシンボルにします。デフォルトは偽です。
parse(source, options = {}) -> object
[permalink][rdoc]与えられた JSON 形式の文字列を Ruby オブジェクトに変換して返します。
入れ子になっているデータの最大の深さを指定します。 偽を指定すると深さのチェックを行いません。デフォルトは 19 です。
真を指定すると [RFC4627] を無視してパース時に JSON::NaN, JSON::Infinity, JSON::MinusInfinity を許可するようになります。デフォルトは偽です。
偽を指定するとマッチするクラスや JSON.create_id が見つかっても付加情報を生成しません。 デフォルトは偽です。
真を指定するとハッシュのキーを文字列ではなくシンボルにします。デフォルトは偽です。
require "json"
JSON.parse('[1,2,{"name":"tanaka","age":19}]')
# => [1, 2, {"name"=>"tanaka", "age"=>19}]
JSON.parse('[1,2,{"name":"tanaka","age":19}]', symbolize_names: true)
# => [1, 2, {:name=>"tanaka", :age=>19}]
[SEE_ALSO] JSON::Parser#parse
parse!(source, options = {}) -> object
[permalink][rdoc]与えられた JSON 形式の文字列を Ruby オブジェクトに変換して返します。
JSON.#parse よりも危険なデフォルト値が指定されているので 信頼できる文字列のみを入力として使用するようにしてください。
入れ子になっているデータの最大の深さを指定します。 数値を指定すると深さのチェックを行います。偽を指定すると深さのチェックを行いません。 デフォルトは偽です。
真を指定すると [RFC4627] を無視してパース時に JSON::NaN, JSON::Infinity, JSON::MinusInfinity を許可するようになります。デフォルトは真です。
偽を指定するとマッチするクラスや JSON.create_id が見つかっても付加情報を生成しません。 デフォルトは偽です。
require "json"
json_text = "[1,2,{\"name\":\"tanaka\",\"age\":19}, NaN]"
JSON.parse!(json_text)
# => [1, 2, {"name"=>"tanaka", "age"=>19}, NaN]
JSON.parse!(json_text, symbolize_names: true)
# => [1, 2, {:name=>"tanaka", :age=>19}, NaN]
JSON.parse(json_text) # => unexpected token at 'NaN]' (JSON::ParserError)
[SEE_ALSO] JSON::Parser#parse
pretty_generate(object, options = nil) -> String
[permalink][rdoc]pretty_unparse(object, options = nil) -> String
Ruby のオブジェクトを JSON 形式の文字列に変換して返します。
このメソッドは JSON.#generate よりも人間に読みやすい文字列を返します。
pretty_unparse は将来削除される予定です。
require "json"
hash = { "name": "tanaka", "age": 19 }
puts JSON.generate(hash)
# => {"name":"tanaka","age":19}
puts JSON.pretty_generate(hash)
# => {
# "name": "tanaka",
# "age": 19
# }
puts JSON.pretty_generate(hash, space: "\t")
# => {
# "name": "tanaka",
# "age": 19
# }
[SEE_ALSO] JSON.#generate
Infinity -> Float
[permalink][rdoc]正の無限大を表します。
[SEE_ALSO] Float
JSON_LOADED -> bool
[permalink][rdoc]JSON ライブラリがロード済みである場合に真を返します。 そうでない場合は偽を返します。
MinusInfinity -> Float
[permalink][rdoc]負の無限大を表します。
[SEE_ALSO] Float
NaN -> Float
[permalink][rdoc]NaN (Not a Number) を表します。
[SEE_ALSO] Float
VARIANT_BINARY -> bool
[permalink][rdoc]拡張ライブラリ版を使用している場合に真を返します。 そうでない場合は偽を返します。
VERSION -> String
[permalink][rdoc]このライブラリのバージョンを表す文字列です。