Ruby 2.1.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Stringクラス > encode
encode(encoding, options = nil) -> String
[permalink][rdoc]encode(encoding, from_encoding, options = nil) -> String
encode(options = nil) -> String
self を指定したエンコーディングに変換した文字列を作成して返します。引数 を2つ与えた場合、第二引数は変換元のエンコーディングを意味します。さもな くば self のエンコーディングが使われます。 無引数の場合は、Encoding.default_internal が nil でなければそれが変換先のエンコーディングになり、かつ :invalid => replace と :undef => replace が指定されたと見なされ、nil ならば変換は行われません。
変換オプション
変換元のエンコーディングにおいて不正なバイトがあった場合に、例外 Encoding::InvalidByteSequenceError を投げます。(デフォルト)
変換元のエンコーディングにおいて不正なバイトがあった場合に、不正なバイトを置換文字で置き換えます。
変換先のエンコーディングにおいて文字が定義されていない場合に、例外 Encoding::UndefinedConversionError を投げます。(デフォルト)
変換先のエンコーディングにおいて文字が定義されていない場合に、未定義文字を置換文字で置き換えます。
前述の :invalid => :replace や :undef => :replace で用いられる置換文字を指定します。デフォルトは Unicode 系のエンコーディングならば U+FFFD、それ以外では "?" です。
未定義の文字に対する置換文字を設定します。このオプションに与えられるオブジェクトは Hash, Proc, Method のいずれかまたは [] メソッドを持つオブジェクトです。 キーは現在のトランスコーダのソースエンコーディングで未定義の文字です。値は、変換先のエンコーディングでの変換後の文字です。
文字列を XML の CharData として適するように処理します。具体的には、'&'、'<'、'>'、をそれぞれ '&'、'<'、'>' に変換し、未定義文字を文字参照 (大文字16進数) に置き換えます。この出力は HTML の #PCDATA として利用することもできます。
文字列を XML の AttValue として適するように処理します。具体的には、'&'、'<'、'>'、'"'、をそれぞれ '&'、'<'、'>'、'"' に変換し、未定義文字を文字参照 (大文字16進数) に置き換えます。この出力は HTML の属性値として利用することもできます。
CR 改行および CRLF 改行を LF 改行に置き換えます。
LF 改行を CR 改行に置き換えます。(CRLF は CRCR になります)
LF 改行を CRLF 改行に置き換えます。(CRLF は CRCRLF になります)
これ以上細かい指定を行いたい場合は、Encoding::Converter#convert を用いましょう。
例:
#coding:UTF-8 s = "いろは" s.encode("EUC-JP") s.encode(Encoding::UTF_8) # U+00B7 MIDDLE DOT, U+2014 EM DASH は対応する文字が Windows-31J には # 存在しないのでそのまま変換しようとすると Encoding::UndefinedConversionError が発生する str = "\u00b7\u2014" str.encode("Windows-31J", fallback: { "\u00b7" => "\xA5".force_encoding("Windows-31J"), "\u2014" => "\x{815C}".force_encoding("Windows-31J") })
[SEE_ALSO] String#encode!