Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Regexpクラス > union
union(*pattern) -> Regexp
[permalink][rdoc]引数として与えた pattern を選択 | で連結し、Regexp として返します。 結果の Regexp は与えた pattern のどれかにマッチする場合にマッチするものになります。
p Regexp.union(/a/, /b/, /c/) #=> /(?-mix:a)|(?-mix:b)|(?-mix:c)/
引数を一つだけ与える場合は、Array を与えても Regexp を生成します。 つまり、以下のように書くことができます。
arr = [/a/, /b/, /c/] p Regexp.union(arr) #=> /(?-mix:a)|(?-mix:b)|(?-mix:c)/ # 1.8.7 より前は、以下のように書く必要があった p Regexp.union(*arr) #=> /(?-mix:a)|(?-mix:b)|(?-mix:c)/
pattern は Regexp または String で与えます。 String で与えた場合、それ自身と等しい文字列にマッチするものと解釈され、 エスケープされて結果の Regexp に組み込まれます。
p Regexp.union("a", "?", "b") # => /a|\?|b/ p Regexp.union(/a/, "*") # => /(?-mix:a)|\*/
引数をひとつも与えなかった場合、決してマッチしない Regexp を返します。
p Regexp.union() # => /(?!)/
結果の Regexp が対応する文字コードは引数として与えた Regexp が扱う文字コードに 一致します。 固定コードに対してコンパイルされている Regexp を複数与える場合、 それらのコードは一致していなければなりません。 異なる固定コードに対してコンパイルされている Regexp が存在する場合、 ArgumentError が発生します。
p Regexp.union(/a/e, /b/e) # => /(?-mix:a)|(?-mix:b)/e p Regexp.union(/a/e, /b/s) # => ArgumentError
コードが固定されている Regexp とコードが固定されていない Regexp を混ぜた場合、 結果の Regexp は固定されているコードに対応するものになります。
p Regexp.union(/a/e, /b/) # => /(?-mix:a)|(?-mix:b)/e
# オプションは合成されない p Regexp.union(/foo/i, /bar/x, /hoge/m) #=> /(?i-mx:foo)|(?x-mi:bar)|(?m-ix:hoge)/ # 文字列そのものにマッチする rep1 = [ "foo", "bar", "hoge"] p Regexp.union(*rep1) #=> /foo|bar|hoge/ p Regexp.union(rep1) #=> /foo|bar|hoge/ # 下記の場合オプションがつくのは最初だけ rep2 = [ /foo/x, "bar", "hoge"] p Regexp.union(*rep2) #=> /(?x-mi:foo)|bar|hoge/ p Regexp.union(rep2) #=> /(?x-mi:foo)|bar|hoge/