Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > iconvライブラリ > Iconvクラス
クラスの継承リスト: Iconv < Data < Object < Kernel
iconv 関数のラッパークラスです。
charset_map -> {String => String}
[permalink][rdoc]文字コードセット名からシステム依存の文字コードセット名への Hash を返します。
conv(to, from, str) -> String
[permalink][rdoc]与えられた文字コードにしたがって str を変換し、結果を文字列として返します。
次の省略形です。
Iconv.iconv(to, from, str).join
このメソッドは Iconv.new, Iconv.open および Iconv#iconv の例外 を起こします。
iconv(to, from, *strs) -> [String]
[permalink][rdoc]与えられた文字コードにしたがって strs を変換し、結果を文字列の配列として返します。
次の省略形です。
Iconv.open(to, from) {|cd| (strs + [nil]).collect {|s| cd.iconv(s)}}
このメソッドは Iconv.new, Iconv.open および Iconv#iconv の例外 を起こします。
new(to, from) -> Iconv
[permalink][rdoc]文字コード from から to へ変換するIconvオブジェクトを生成します。
例:
require 'iconv' # EUC-JP から SHIFT_JIS へ変換するIconvオブジェクトを生成。 icv = Iconv.new('SHIFT_JIS', 'EUC-JP')
[SEE_ALSO] Iconv.open
open(to, from) -> Iconv
[permalink][rdoc]open(to, from) {|cd| ...} -> object
ブロックが与えられない場合は Iconv.new と等価です。 ブロックが与えられると、Iconv オブジェクトを生成し、それを引数としてブロックを実行します。 ブロックの終りに Iconv オブジェクトは close されます。 ブロックの値を返します。
例:
euc = ["a4a2a4a4a4a6a4a8a4aa"].pack("H*") # あいうえおのEUC-JPコード Iconv.open("UTF-8", "EUC-JP") do |i| str = i.iconv(euc) str << i.iconv(nil) end puts str #=> あいうえお
[SEE_ALSO] Iconv.new
close -> String
[permalink][rdoc]変換を終了します。出力バッファを初期シフト状態に戻すための文字列を返します。 出力の文字符号化方式が内部状態をも持たない場合、空文字列を返します。
このメソッドが呼ばれたあとで Iconv#iconv が呼ばれると例外が 起きますが、close 自体は繰返し呼ばれても成功します。
例:
i = Iconv.open("ISO-2022-JP", "EUC-JP") i.iconv("\264\301") #=> "\e$B4A" i.iconv("\273\372") #=> ";z" i.close #=> "\e(B"
iconv(str, start = 0, length = -1) -> String
[permalink][rdoc]文字列の変換を開始し、変換後の文字列を返します。 str が文字列の場合、str[start, length] を変換し、 変換後の文字列を返します。
str が nil の場合、変換器をその初期シフト状態にし、 出力バッファを初期シフト状態に戻すためのバイト列からなる文字列を返します。 出力の文字符号化方式が内部状態をも持たない場合、空文字列を返します。