要約
プロクシの機能を提供するクラスです。CONNECT メソッドにも対応しています。
以下は完全に動作するプロクシサーバの例です。
require 'webrick' require 'webrick/httpproxy' s = WEBrick::HTTPProxyServer.new(Port: 8080) Signal.trap('INT') do s.shutdown end s.start
目次
- 特異メソッド
継承しているメソッド
- WEBrick::HTTPServerから継承しているメソッド
- WEBrick::GenericServerから継承しているメソッド
特異メソッド
new(config, default = WEBrick::Config::HTTP) -> WEBrick::HTTPProxyServer
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プロクシオブジェクトを生成して返します。
- [PARAM] config:
- 設定を保存したハッシュを指定します。設定として有効なハッシュのキーとその値は WEBrick::HTTPServer.new と同じです。それに加えて以下のキーが有効です。
- :ProxyAuthProc
-
プロクシ認証を行う Proc オブジェクトを指定します。この proc は WEBrick::HTTPResponse オブジェクトと WEBrick::HTTPRequest オブジェクトを引数として proc.call(req, res) のように呼ばれます。認証に失敗した場合 proc は適切な例外を発生させなければいけません。nil を指定した場合すべての接続を受け付けます。デフォルトは nil です。通常は WEBrick::HTTPAuth::ProxyBasicAuth か WEBrick::HTTPAuth::ProxyDigestAuth を使用します。
require 'webrick' require 'webrick/httpproxy' auth_proc = proc{|req, res| unless c = req['proxy-authorization'] res['Proxy-Authenticate'] = 'Basic realm="WEBrick Proxy"' raise WEBrick::HTTPStatus::ProxyAuthenticationRequired else # 略 end } s = WEBrick::HTTPProxyServer.new(ProxyAuthProc: auth_proc, Port: 8080)
- :ProxyContentHandler
-
接続先の HTTP サーバからの内容を処理する Proc オブジェクトを指定します。レスポンスの内容を書き換えたりする事が出来ます。WEBrick::HTTPResponse オブジェクトと WEBrick::HTTPRequest オブジェクトを引数として proc.call(req, res) のように呼ばれます。 nil を指定した場合なにもしません。デフォルトは nil です。
require 'webrick' require 'webrick/httpproxy' handler = proc{|req, res| res.body.gsub!(/です。/, 'でんがな。') res.body.gsub!(/ます。/, 'まんがな。') } s = WEBrick::HTTPProxyServer.new(ProxyContentHandler: handler, Port: 8080)
- :ProxyVia
-
true を指定した場合 接続先の HTTP サーバへのリクエストに Via ヘッダを付けます。デフォルトは true です。
- :ProxyTimeout
-
true を指定した場合 接続先の HTTP サーバへのリクエストにタイムアウトを設定します。タイムアウトまでの時間は設定できません。
- :ProxyURI
-
HTTP サーバへの接続にさらに別の Proxy サーバを使う場合にその Proxy の URI を URI オブジェクトで指定します。
require 'uri' require 'webrick/httpproxy' u = URI.parse('http://localhost:18080/') s = WEBrick::HTTPProxyServer.new(ProxyURI: u, Port: 8080)
- [PARAM] default:
- デフォルトは WEBrick::Config::HTTP です。