singleton method Ripper.sexp

sexp(src, filename = '-', lineno = 1) -> object[permalink][rdoc][edit] [added by ripper/sexp]

Ruby プログラム str を解析して S 式のツリーにして返します。

[PARAM] src:
Ruby プログラムを文字列か IO オブジェクトで指定します。
[PARAM] filename:
src のファイル名を文字列で指定します。省略すると "-" になります。
[PARAM] lineno:
src の開始行番号を指定します。省略すると 1 になります。

実行結果は、括弧の代わりに配列の要素として S 式のツリーを表現しています。



require 'ripper'
require 'pp'

pp Ripper.sexp("def m(a) nil end")
# => [:program,
#     [[:def,
#       [:@ident, "m", [1, 4]],
#       [:paren, [:params, [[:@ident, "a", [1, 6]]], nil, nil, nil, nil]],
#       [:bodystmt, [[:var_ref, [:@kw, "nil", [1, 9]]]], nil, nil, nil]]]]

パーサイベントは以下のような形式になります。

[:イベント名, ...]

例:

[:program, ...]

スキャナイベントは以下のような形式になります。

[:@イベント名, トークン, 位置情報(行、桁の配列)]

例:

[:@ident, "m", [1, 4]]

また、Ripper.sexp は Ripper.sexp_raw とは異なり、読みやすさのために stmts_add や stmts_new のような _add、_new で終わるパーサイベントを省略します。_add で終わるパーサイベントはハンドラの引数が 0 個のものが省略されます。詳しくは Ripper::PARSER_EVENTS を確認してください。

[SEE_ALSO] Ripper.sexp_raw