要約
rdoc で解析できるファイルの種類を追加するためのサブライブラリです。
以下のメソッドを定義したクラスを作成する事で、新しいパーサクラスを作成する事ができます。
- #initialize(top_level, file_name, body, options, stats)
- #scan
initialize メソッドは以下の引数を受け取ります。
- top_level RDoc::TopLevel オブジェクトを指定します。
- file_name: file_name ファイル名を文字列で指定します。
- body: ソースコードの内容を文字列で指定します。
- options: RDoc::Options オブジェクトを指定します。
- stats: RDoc::Stats オブジェクトを指定します。
scan メソッドは引数を受け取りません。処理の後は必ず RDoc::TopLevel オブジェクトを返す必要があります。
また、RDoc::Parser はファイル名からパーサクラスを取得するのにも使われます。このために、新しく作成するパーサクラスでは RDoc::Parser を継承し、parse_files_matching メソッドで自身が解析できるファイル名のパターンを登録しておく必要があります。
例:
require "rdoc/parser" class RDoc::Parser::Xyz < RDoc::Parser parse_files_matching /\.xyz$/ def initialize(file_name, body, options) ... end def scan ... end end
クラス
RDoc::Parser | ソースコードを解析するパーサを生成するための基本クラスです。 |
RDoc::Parser::C | C 言語で記述されたソースコードから組み込みクラス/モジュールのドキュメントを解析するためのクラスです。 |
RDoc::Parser::ChangeLog | ChangeLog ファイルを解析するためのクラスです。 |
RDoc::Parser::Markdown | Markdown 形式で記述されたファイルを解析するためのクラスです。 |
RDoc::Parser::RD | RD 形式で記述されたファイルを解析するためのクラスです。 |
RDoc::Parser::Ruby | Ruby のソースコードを解析するためのクラスです。 |
RDoc::Parser::Simple | ソースコード以外のファイルを解析するためのクラスです。 |
RDoc::RubyLex | ライブラリの内部で使用します。 |
モジュール
RDoc::RubyToken | ライブラリの内部で使用します。 |
同時にrequireされるライブラリ
e2mmap | (uninitialized) |
irb/slex | (uninitialized) |
rdoc | RDoc は Ruby のドキュメント生成を行うためのライブラリです。rdoc というドキュメント生成のためのコマンドも含んでいます。 |
rdoc/alias | RDoc::Alias を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/anon_class | RDoc::AnonClass を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/any_method | RDoc::AnyMethod を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/attr | RDoc::Attr を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/class_module | RDoc::ClassModule を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/code_object | RDoc::CodeObject を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/code_objects | Ruby のソースコード中にあるクラス、モジュール、メソッドなどの構成要素を表現するためのサブライブラリです。 |
rdoc/constant | RDoc::Constant を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/context | RDoc::Context と RDoc::Context::Section を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/ghost_method | RDoc::GhostMethod を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/include | RDoc::Include を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/known_classes | Ruby の組み込みクラスに関する定数を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/meta_method | RDoc::MetaMethod を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/normal_class | RDoc::NormalClass を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/normal_module | RDoc::NormalModule を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/parser | rdoc で解析できるファイルの種類を追加するためのサブライブラリです。 |
rdoc/parser/c | C 言語で記述されたソースコードから組み込みクラス/モジュールのドキュメントを解析するためのサブライブラリです。 |
rdoc/parser/changelog | ChangeLog ファイルを解析するためのサブライブラリです。 |
rdoc/parser/markdown | Markdown 形式で記述されたファイルを解析するためのサブライブラリです。 |
rdoc/parser/rd | RD 形式で記述されたファイルを解析するためのサブライブラリです。 |
rdoc/parser/ruby | Ruby のソースコードを解析するためのサブライブラリです。 |
rdoc/parser/simple | ソースコード以外のファイルを解析するためのサブライブラリです。 |
rdoc/require | RDoc::Require を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/single_class | RDoc::SingleClass を定義するサブライブラリです。 |
rdoc/stats | RDoc のステータスを管理するサブライブラリです。 |
rdoc/token_stream | トークンを管理するためのサブライブラリです。 |
rdoc/top_level | RDoc::TopLevel を定義するサブライブラリです。 |
time | 組み込みの Time クラスを拡張します。日時を表す文字列をパースして Time オブジェクトに変換したり、逆に Time オブジェクトを RFC などで定められた文字列に変換する機能を提供します。 |
サブライブラリ
rdoc/parser/ruby_tools | RDoc::RubyLex と RDoc::RubyToken を使って Ruby のソースコードのパーサを記述するためのモジュールを定義するサブライブラリです。 |
rdoc/parser/text | プログラムを含まないテキストを解析するためのサブライブラリです。 |