instance method IO#read

read(length = nil, outbuf = "") -> String | nil[permalink][rdoc]

length バイト読み込んで、その文字列を返します。

引数 length が指定された場合はバイナリ読み込みメソッド、そうでない場合はテキスト読み込みメソッドとして動作します。既に EOF に達していれば nil を返します。ただし、length に nil か 0 が指定されている場合は、空文字列 "" を返します。例えば、open(空ファイル) {|f| f.read } は "" となります。

[PARAM] length:
読み込むサイズを整数で指定します。 nil が指定された場合、EOF までの全てのデータを読み込んで、その文字列を返します。
[PARAM] outbuf:
出力用のバッファを文字列で指定します。IO#read は読み込んだデータをその文字列オブジェクトに上書きして返します。指定した文字列オブジェクトがあらかじめ length 長の領域であれば、余計なメモリの割当てが行われません。指定した文字列の長さが length と異なる場合、その文字列は一旦 length 長に拡張(あるいは縮小)されたあと、実際に読み込んだデータのサイズになります。
[EXCEPTION] IOError:
自身が読み込み用にオープンされていなければ発生します。
[EXCEPTION] Errno::EXXX:
データの読み込みに失敗した場合に発生します。
[EXCEPTION] ArgumentError:
length が負の場合に発生します。

第二引数を指定した read の呼び出しでデータが空であった場合 (read が nil を返す場合)、outbuf は空文字列になります。

outbuf = "x" * 20;
io = File.open("/dev/null")
p io.read(10,outbuf)
p outbuf
=> nil
   ""