Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Stringクラス > tr!

instance method String#tr!

tr!(pattern, replace) -> self | nil[permalink][rdoc]

pattern 文字列に含まれる文字を検索し、 それを replace 文字列の対応する文字に破壊的に置き換えます。

pattern の形式は tr(1) と同じです。 つまり、`a-c' は a から c を意味し、 "^0-9" のように文字列の先頭が `^' の場合は 指定文字以外が置換の対象になります。

replace に対しても `-' による範囲指定が可能です。 例えば、String#upcase を tr! で書くと、


str = "foo"
p str.tr!('a-z', 'A-Z') #=> "FOO"
p str                   #=> "FOO"

となります。

`-' は文字列の両端にない場合にだけ範囲指定の意味になります。 `^' も文字列の先頭にあるときにだけ否定の効果を発揮します。 また、`-', `^', `\' はバックスラッシュ (`\') によりエスケープできます。

replace の範囲が pattern の範囲よりも小さい場合は、 replace の最後の文字が無限に続くものと扱われます。

tr! は self を変更して返しますが、 置換が起こらなかった場合は nil を返します。

[PARAM] pattern:
置き換える文字のパターン
[PARAM] replace:
pattern で指定した文字を置き換える文字

[SEE_ALSO] String#tr, String#tr_s