Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Stringクラス > split

instance method String#split

split(sep = $;, limit = 0) -> [String][permalink][rdoc]

第 1 引数 sep で指定されたセパレータによって文字列を limit 個まで分割し、 結果を文字列の配列で返します。

第 1 引数 sep は以下のいずれかです。

正規表現

正規表現にマッチする部分で分割する。 特に、括弧によるグルーピングがあればそのグループにマッチした 文字列も結果の配列に含まれる (後述)。

文字列

その文字列自体にマッチする部分で分割する。

1 バイトの空白文字 ' '

先頭と末尾の空白を除いたうえで、空白文字列で分割する。

nil

常に $; で分割する。 $; も nil の場合は、先頭と末尾の空白を除いたうえで、空白文字列で分割する。

空文字列 '' あるいは空文字列にマッチする正規表現

文字列を 1 文字ずつに分割する。マルチバイト文字を認識する。

sep が正規表現で、かつその正規表現に括弧が含まれている場合には、 各括弧のパターンにマッチした文字列も配列に含まれます。 括弧が複数ある場合は、マッチしたものだけが配列に含まれます。

第 2 引数 limit は以下のいずれかです。

limit > 0

最大 limit 個の文字列に分割する

limit == 0

分割個数制限はなしで、配列末尾の空文字列を取り除く

limit < 0

分割個数の制限はなし

[PARAM] sep:
文字列を分割するときのセパレータのパターン
[PARAM] limit:
分割する最大個数


p "   a \t  b \n  c".split(/\s+/) # => ["", "a", "b", "c"]

p "   a \t  b \n  c".split(nil)   # => ["a", "b", "c"]
p "   a \t  b \n  c".split(' ')   # => ["a", "b", "c"]   # split(nil) と同じ
p "   a \t  b \n  c".split        # => ["a", "b", "c"]   # split(nil) と同じ
括弧を含む正規表現

p '1-10,20'.split(/([-,])/)   # => ["1", "-", "10", ",", "20"]
正規表現が空文字列にマッチする場合は 1 文字に分割

p 'hi there'.split(/\s*/).join(':')  # => "h:i:t:h:e:r:e"
文字列全体を 1 文字ずつに分割する例

p 'hi there'.split(//).join(':')     # => "h:i: :t:h:e:r:e"
limit == 0 だと制限なく分割、配列末尾の空文字列は取り除かれる

p "a,b,c,,,".split(/,/, 0)   # => ["a", "b", "c"]
limit 省略時は 0 と同じ (最もよく使われるパターン)

p "a,b,c,,,".split(/,/)      # => ["a", "b", "c"]
正の limit 使用例

p "a,b,c,d,e".split(/,/, 1)  # => ["a,b,c,d,e"]
p "a,b,c,d,e".split(/,/, 2)  # => ["a", "b,c,d,e"]
p "a,b,c,d,e".split(/,/, 3)  # => ["a", "b", "c,d,e"]
p "a,b,c,d,e".split(/,/, 4)  # => ["a", "b", "c", "d,e"]
p "a,b,c,d,e".split(/,/, 5)  # => ["a", "b", "c", "d", "e"]
p "a,b,c,d,e".split(/,/, 6)  # => ["a", "b", "c", "d", "e"]
p "a,b,c,d,e".split(/,/, 7)  # => ["a", "b", "c", "d", "e"]
limit が負の数の場合は制限なく分割

    p "a,b,c,,,".split(/,/, -1)    # => ["a", "b", "c", "", "", ""]

[SEE_ALSO] String#partition, String#rpartition