Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > bigdecimalライブラリ > Kernelモジュール > BigDecimal

module function Kernel.#BigDecimal

BigDecimal(s) -> BigDecimal[permalink][rdoc] [added by bigdecimal]
BigDecimal(s, n) -> BigDecimal [added by bigdecimal]

引数で指定した値を表す BigDecimal オブジェクトを生成します。

[PARAM] s:
数値を表現する初期値を文字列、IntegerFloatRationalBigDecimal オブジェクトのい ずれかで指定します。 文字列中のスペースは無視されます。また、判断できない文字が出現 した時点で文字列は終了したものとみなされます。
[PARAM] n:
必要な有効桁数(self の最大有効桁数)を整数で指定します。 n が 0 または省略されたときは、n の値は s の有効桁数とみなされます。 s の有効桁数より n が小さいときもn = 0 のときと同じです。 self の最大有効桁数は n より若干大きい値が採用されます。最大有 効桁数は以下のような割り算を実行するとき等に意味を持ちます。
  require "bigdecimal"
  BigDecimal("1")    / BigDecimal("3")    # => 0.3333333333 33E0
  BigDecimal("1",10) / BigDecimal("3",10) # => 0.3333333333 3333333333 33333333E0
ただし、個々の演算における最大有効桁数 n の取り扱いは将来のバー ジョンで若干変更される可能性があります。
[EXCEPTION] ArgumentError:
s に Float オブジェクトを指定し、n に Float::DIG + 2 以上の値を指定した場合に発生します。 s に FloatRational オブジェクトを指 定し、n を省略した場合に発生します。
[EXCEPTION] ArgumentError:
n に負の数を指定した場合に発生します。