Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > rakeライブラリ > Rake::Applicationクラス
クラスの継承リスト: Rake::Application < Rake::TaskManager < Object < Kernel < BasicObject
Rake で使用するメインのクラスです。
コマンドラインで rake コマンドを実行した時に作成され、実行されます。
add_import(file_name)
[permalink][rdoc]与えられたファイルをロード予定ファイルのリストに追加します。
add_loader(ext, loader)
[permalink][rdoc]与えられた拡張子で終わるファイル名のファイルをロードするためのローダーを 自身に追加します。
collect_command_line_tasks(argv) -> Array
[permalink][rdoc]コマンドライン引数を解析して実行するタスクのリストを返します。
実行するタスクが指定されていない場合はデフォルトのタスクのみ返します。 また、このとき環境変数の解析も行います。
display_prerequisites
[permalink][rdoc]タスクとそのタスクに依存しているタスクを表示します。
display_tasks_and_comments
[permalink][rdoc]タスクとコメントを表示します。
dynamic_width -> Integer
[permalink][rdoc]ターミナルの幅を計算します。
dynamic_width_stty
[permalink][rdoc]stty(1) を用いてターミナルの幅を計算します。
dynamic_width_tput
[permalink][rdoc]tput(1) を用いてターミナルの幅を計算します。
find_rakefile_location -> Array | nil
[permalink][rdoc]Rakefile とそのファイルがあったディレクトリのペアを返します。
handle_options
[permalink][rdoc]コマンドラインオプションを OptionParser に登録します。
have_rakefile -> String | nil
[permalink][rdoc]Rakefile がカレントディレクトリに存在する場合はそのファイル名を返します。 そうでない場合は nil を返します。
[SEE_ALSO] Rake::Application::DEFAULT_RAKEFILES
init(app_name = 'rake')
[permalink][rdoc]コマンドラインオプションとアプリケーション名を初期化します。
invoke_task(task_string)
[permalink][rdoc]与えられた文字列を解析してタスクを実行します。
load_imports
[permalink][rdoc]ロード予定のファイルを全てロードします。
既にロード済みのファイルはロードしません。
load_rakefile
[permalink][rdoc]Rakefile を探してロードします。
name -> String
[permalink][rdoc]アプリケーションの名前を返します。通常は 'rake' という名前を返します。
# Rakefile での記載例とする
task default: :test_rake_app
task :test_rake_app do
Rake.application.name # => "rake"
end
options -> OpenStruct
[permalink][rdoc]コマンドラインで与えられたアプリケーションのオプションを返します。
# Rakefile での記載例とする
task default: :test_rake_app
task :test_rake_app do
Rake.application.options # => #<OpenStruct always_multitask=false, backtrace=false, build_all=false, dryrun=false, ignore_deprecate=false, ignore_system=false, job_stats=false, load_system=false, nosearch=false, rakelib=["rakelib"], show_all_tasks=false, show_prereqs=false, show_task_pattern=nil, show_tasks=nil, silent=false, suppress_backtrace_pattern=nil, thread_pool_size=8, trace=false, trace_output=#<IO:<STDERR>>, trace_rules=false>
end
original_dir -> String
[permalink][rdoc]rake コマンドを実行したディレクトリを返します。
# Rakefile での記載例とする
task default: :test_rake_app
task :test_rake_app do
Rake.application.original_dir # => "/path/to/dir"
end
parse_task_string(string) -> [String, Array]
[permalink][rdoc]与えられた文字列を解析して、タスク名とそれに与えるパラメータのペアを返します。
rake_require(file_name, paths = $LOAD_PATH, loaded = $") -> bool
[permalink][rdoc]Kernel#require に似ていますが、*.rb ファイルではなく *.rake ファイルを探索します。
rakefile -> String
[permalink][rdoc]実際に使用されている Rakefile の名前を返します。
# Rakefile での記載例とする
task default: :test_rake_app
task :test_rake_app do
Rake.application.rakefile # => "Rakefile"
end
rakefile_location -> String
[permalink][rdoc]Rakefile のパスを返します。
raw_load_rakefile
[permalink][rdoc]Rakefile をロードします。
run
[permalink][rdoc]Rake アプリケーションを実行します。
このメソッドは以下の 3 ステップを実行します。
standard_exception_handling { ... }
[permalink][rdoc]与えられたブロックを評価する際に発生する標準的な例外を捕捉して アプリケーションを終了させます。
standard_rake_options -> Array
[permalink][rdoc]Rake コマンドで使用する標準的なコマンドラインオプションのリストを返します。
system_dir -> String
[permalink][rdoc]システム全体の Rakefile が格納されているディレクトリを返します。
環境変数 RAKE_SYSTEM で設定することができます。
terminal_width -> Integer
[permalink][rdoc]ターミナルの幅を返します。
環境変数 RAKE_COLUMNS で指定することが出来ます。
top_level
[permalink][rdoc]Rake アプリケーションに与えられたトップレベルのタスク (コマンドラインで指定されたタスク) を実行します。
top_level_tasks -> Array
[permalink][rdoc]コマンドラインで指定されたタスクのリストを返します。
truncate(string, width) -> String
[permalink][rdoc]与えられた文字列を与えられた幅で切り詰めます。
truncate_output?
[permalink][rdoc]tty_output=(tty_output_state)
[permalink][rdoc]TTY に対する出力状態を上書きします。
大抵の場合、テストのために使用します。
tty_output? -> bool
[permalink][rdoc]TTY に出力している場合は真を返します。そうでない場合は偽を返します。
unix? -> bool
[permalink][rdoc]現在のプラットフォームが UNIX 系である場合、真を返します。 そうでない場合は偽を返します。
windows? -> bool
[permalink][rdoc]現在のプラットフォームが Windows 系である場合、真を返します。 そうでない場合は偽を返します。
DEFAULT_RAKEFILES -> Array
[permalink][rdoc]デフォルトで Rakefile として扱うファイル名の配列を返します。
'rakefile', 'Rakefile', 'rakefile.rb', 'Rakefile.rb' が指定されています。