Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > rdoc/optionsライブラリ > RDoc::Optionsクラス

class RDoc::Options

クラスの継承リスト: RDoc::Options < Object < Kernel < BasicObject

要約

rdoc コマンドのオプションを解析するためのクラスです。

それぞれのオプションの詳細に関しては、rdoc/使いかた を参照してくだ さい。

カスタムオプション

RDoc のジェネレータでは、RDoc::Options をフックして独自の オプションを指定できます。

Object::ARGV に --format が含まれていた場合、RDoc はジェネ レータ独自のオプションを解析するために setup_options メソッドを呼び出し ます。カスタムオプションを指定する場合は --format オプションは必ず指定 する必要があります。rdoc --help を実行すると追加したオプションの一覧が 確認できます。

例:

class RDoc::Generator::Spellcheck
  RDoc::RDoc.add_generator self

  def self.setup_options rdoc_options
    op = rdoc_options.option_parser

    op.on('--spell-dictionary DICTIONARY',
          RDoc::Options::Path) do |dictionary|
      # RDoc::Options に spell_dictionary アクセサの定義が必要
      rdoc_options.spell_dictionary = dictionary
    end
  end
end

目次

インスタンスメソッド
all_one_file charset coverage_report coverage_report= css diagram dry_run dry_run= encoding encoding= exclude exclude= extra_accessor_flags extra_accessors fileboxes files finish_page_dir force_output force_output= force_update formatter formatter= generator generator= hyperlink_all hyperlink_all= image_format include_line_numbers inline_source line_numbers line_numbers= main_page main_page= markup markup= merge op_dir op_dir= op_name option_parser option_parser= page_dir page_dir= parse pipe pipe= promiscuous quiet rdoc_include root root= sanitize_path show_all show_all= show_hash static_path static_path= tab_width template template_dir template_dir= title title= verbosity verbosity= visibility visibility= warn webcvs write_options
定数
DEPRECATED SPECIAL

インスタンスメソッド

all_one_file -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --one-file を指定していた場合、もしくは --fmt オプ ションに xml 指定した場合に true を返します。そうでない場合は false を 返します。

charset -> String[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --charset オプションで指定した文字コードを文字列で 返します。

指定しなかった場合は、$KCODE に応じた値になります。

coverage_report -> Integer | false[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --coverage-report オプションを指定していた場合、指 定した数値を返します。

指定しなかった場合は false を返します。

coverage_report=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --coverage-report オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
数値オブジェクトか false を指定します。
css -> String[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --style オプションで指定した URL を文字列で返しま す。

diagram -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --diagram オプションを指定していた場合、true を返 します。そうでない場合は false を返します。

dry_run -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --dry-run オプションを指定していた場合、true を返 します。--no-dry-run オプションを指定していた場合、false を返します。

どちらも指定しなかった場合は false を返します。

dry_run=(val)[permalink][rdoc]

val に true を指定した場合、コマンドライン引数の --dry-run オプションと 同様の指定を行います。

[PARAM] val:
--dry-run オプションと同じ指定を行う場合は true、そうでない 場合は false を指定します。
encoding -> Encoding[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --encoding オプションを指定していた場合、指定した エンコーディングに対応する Encoding オブジェクトを返します。

指定しなかった場合は Encoding.default_external の値を返します。

encoding=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --encoding オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
設定する Encoding オブジェクトを指定します。
exclude -> Regexp[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --exclude オプションで指定した正規表現を返します。 複数指定していた場合は、1 つの Regexp オブジェクトにまとめられた ものを返します。

exclude=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --exclude オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
設定するパターンを Regexp オブジェクトで指定します。
extra_accessor_flags -> {String => String}[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --accessor オプションで指定したアクセサがキー、ア クセサの種類が値のハッシュを返します。

値は r、w、rw のいずれかです。それぞれ attr_reader、attr_writer、 attr_accessor に対応します。

extra_accessors -> Regexp | nil[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --accessor オプションで指定したアクセサの名前すべ てにマッチする正規表現オブジェクトを返します。

指定しなかった場合は nil を返します。

fileboxes -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --diagram オプション、--fileboxes オプションを指定 していた場合、true を返します。そうでない場合は false を返します。

files -> [String][permalink][rdoc]

解析するファイルの一覧を文字列の配列で返します。

finish_page_dir[permalink][rdoc]

ライブラリ内部で使用します。

force_output -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --force_output オプションを指定していた場合、true を返します。--no-force_output オプションを指定していた場合、false を返 します。

どちらも指定しなかった場合は true を返します。

force_output=(val)[permalink][rdoc]

val に true を指定した場合、コマンドライン引数の --force_output オプショ ンと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
--force_output オプションと同じ指定を行う場合は true、そうで ない場合は false を指定します。
force_update -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --force_update を指定していた場合に true を返しま す。そうでない場合は false を返します。

formatter -> nil[permalink][rdoc]

使用されていません。常に nil を返します。

formatter=(val)[permalink][rdoc]

使用されていません。

generator -> Generator[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --fmt オプションで指定した文字列に応じた Generator を返します。

指定しなかった場合は、HTML に対応する Generator を返します。

generator=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --fmt オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
設定する Generator を指定します。

コマンドライン引数の --hyperlink-all オプションを指定していた場合、 true を返します。

指定しなかった場合は false を返します。

val に true を指定した場合、コマンドライン引数の --hyperlink-all オプショ ンと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
--hyperlink-all オプションと同じ指定を行う場合は true、そう でない場合は false を指定します。
image_format -> String[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --image-format オプションで指定した名前を文字列の 配列で返します。

指定しなかった場合は 'png' を返します。

include_line_numbers -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --include-line-numbers を指定していた場合に true を返します。そうでない場合は false を返します。

inline_source -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --inline-source オプションか --one-file を指定して いた場合、もしくは --fmt オプションに xml 指定した場合に true を返しま す。そうでない場合は false を返します。

line_numbers -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --line-numbers オプションを指定していた場合、true を返します。--no-line-numbers オプションを指定していた場合、false を返 します。

どちらも指定しなかった場合は false を返します。

line_numbers=(val)[permalink][rdoc]

val に true を指定した場合、コマンドライン引数の --line-numbers オプショ ンと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
--line-numbers オプションと同じ指定を行う場合は true、そうで ない場合は false を指定します。
main_page -> String | nil[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --main オプションで指定したファイル名、クラス/モ ジュール名を返します。

指定しなかった場合は nil を返します。

main_page=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --main オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
設定するファイル名、クラス/モジュール名を文字列で指定します。
markup -> String[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --markup オプションで指定したフォーマットを返しま す。

指定されていない場合は 'rdoc' を返します。

markup=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --markup オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
フォーマットを文字列で指定します。
merge -> true | nil[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --merge オプションを指定していた場合、true を返し ます。そうでない場合は nil を返します。

op_dir -> String[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --op オプションで指定したディレクトリを返します。

--ri、--ri-site、--ri-system オプションにも影響される事に注意してください。

[RETURN]
設定されたディレクトリを文字列で返します。
op_dir=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --op オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
設定するディレクトリを文字列で指定します。
op_name -> String[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --opname オプションで指定した名前を文字列で返しま す。

option_parser -> OptionParser | nil[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の解析のための OptionParser オブジェクトを返し ます。

option_parser=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の解析のための OptionParser オブジェクトを設定 します。

[PARAM] val:
OptionParser オブジェクトを指定します。
page_dir -> Pathname | nil[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --page-dir オプションで指定したディレクトリを返し ます。

指定されていない場合は nil を返します。

page_dir=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --page-dir オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
パスを文字列で指定します。
parse(argv) -> ()[permalink][rdoc]

コマンドライン引数を解析します。

[PARAM] argv:
コマンドライン引数を文字列の配列で指定します。

また、以下のような指定をした場合は標準エラーに出力を行い、終了コード 1 でプログラムを終了します。

pipe -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --pipe オプションを指定していた場合、true を返しま す。そうでない場合は false を返します。

pipe=(val)[permalink][rdoc]

val に true を指定した場合、コマンドライン引数の --pipe オプションと同 様の指定を行います。

[PARAM] val:
--pipe オプションと同じ指定を行う場合は true、そうでない場合 は false を指定します。
promiscuous[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --promiscuous を指定していた場合に true を返します。 そうでない場合は false を返します。

quiet -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --quiet オプションを指定していた場合、true を返し ます。そうでない場合は nil を返します。

rdoc_include -> [String][permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --include オプションで指定したディレクトリを文字列 の配列で返します。

指定しなかった場合は ['.'] を返します。

root -> Pathname[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --root オプションで指定したディレクトリを返します。

指定されていない場合はカレントディレクトリを返します。

root=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --root オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
パスを文字列で指定します。
sanitize_path(path)[permalink][rdoc]

ライブラリ内部で使用します。

show_all -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --all オプションを指定していた場合、true を返しま す。そうでない場合は false を返します。

show_all=(val)[permalink][rdoc]

val に true を指定した場合、コマンドライン引数の --all オプションと同様 の指定を行います。

[PARAM] val:
--all オプションと同じ指定を行う場合は true、そうでない場合 は false を指定します。
show_hash -> bool[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --show-hash オプションを指定していた場合、true を 返します。そうでない場合は false を返します。

static_path -> [String][permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --copy-files オプションで指定したパスの一覧を返し ます。

static_path=(vals)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --copy-files オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] vals:
パスを文字列の配列で指定します。
tab_width -> Integer[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --tab-width オプションで指定した数値を返します。

template -> String[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --template オプションで指定した名前を文字列の配列 で返します。

指定しなかった場合は 'html' を返します。

template_dir -> String | nil[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --template オプションで指定したテンプレートに対応 するディレクトリを返します。

オプションの解析前は nil を返します。

template_dir=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --template オプションで指定したテンプレートに対応 するディレクトリを設定します。

[PARAM] val:
パスを文字列で指定します。
title -> String | nil[permalink][rdoc]

ドキュメントのタイトルを返します。指定されていない場合は nil を返します。

title=(string)[permalink][rdoc]

ドキュメントのタイトルがまだ設定されていない場合に string で指定した文 字列に設定します。

コマンドライン引数で既に --title オプションが指定されていた場合には、そ ちらを優先します。

[PARAM] string:
設定するタイトルを文字列で指定します。
verbosity -> 0 | 1 | 2[permalink][rdoc]

プログラムの解析時に表示する情報の詳細さを数値で返します。

以下の値を指定する事ができます。

0(--quiet オプションを指定した場合)

情報を表示しません。

1

通常の表示を行います。

2(--verbose オプションを指定した場合)

詳細な情報を表示します。

verbosity=(val)[permalink][rdoc]

プログラムの解析時に表示する情報の詳細さを数値で指定します。

[PARAM] val:
何も表示しない場合は 0、通常の表示を行う場合は 1、詳細な表示 を行う場合は 2 を指定します。

[SEE_ALSO] RDoc::Options#verbosity

visibility -> :public | :protected | :private[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --visibility で指定したオプションを Symbol で返します。

visibility=(val)[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --visibility オプションと同様の指定を行います。

[PARAM] val:
:public、:protected、:private のいずれかを指定します。
warn(message) -> nil[permalink][rdoc]

--verbose オプションを指定していた場合に message を 標準エラー出力 $stderr に出力します。

webcvs -> String | nil[permalink][rdoc]

コマンドライン引数の --webcvs オプションで指定した URL を文字列で返しま す。

指定しなかった場合は nil を返します。

write_options -> object[permalink][rdoc]

カレントディレクトリの .rdoc_options ファイルに指定した設定を YAML 形式 で保存します。

定数

DEPRECATED -> {String -> String}[permalink][rdoc]

非推奨のオプションの一覧を返します。

SPECIAL -> [String][permalink][rdoc]

--write-options を指定した際に .rdoc_options ファイルに保存されないオプ ションの一覧を返します。