Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > opensslライブラリ > OpenSSL::Engineクラス
クラスの継承リスト: OpenSSL::Engine < Object < Kernel < BasicObject
OpenSSL の Engine (プラグイン)を表すオブジェクトです。
このインターフェースからハードウェアアクレラレータなどを利用できます。
詳しくは openssl のドキュメントの engine の項を見てください。
by_id(id) -> OpenSSL::Engine
[permalink][rdoc]id で指定した engine をロードします。
OpenSSL::Engine#load ではコンパイル時に決められた engine しか 読み込めませんが、これは動的なロードが可能です。
cleanup -> nil
[permalink][rdoc]ロードされている engine を全て破棄します。
engine が利用していたリソースを開放します。
[SEE_ALSO] OpenSSL::Engine.load
engines -> [OpenSSL::Engine]
[permalink][rdoc]ロードされていて利用可能な engine を配列で返します。
[SEE_ALSO] OpenSSL::Engine.load
load(name = nil) -> true | nil
[permalink][rdoc]Engine をロードします。
このメソッドは openssl のコンパイル時に静的に コンパイルされたものを読み込みます。
name で指定した engine をロードします。以下が指定可能です。
引数を省略した場合はロード可能なすべての engine をロードします。
動的な読み込みをしたい場合は OpenSSL::Engine#by_id を 用います。
ロードに成功した場合は true を返します。
[SEE_ALSO] OpenSSL::Engine.cleanup
cipher(name) -> OpenSSL::Cipher
[permalink][rdoc]engine から暗号化/復号化オブジェクトを生成します。
cmds -> [[String, String, String]]
[permalink][rdoc]その engine がサポートしているコマンドの一覧を 配列で返します。
配列の各要素は
[コマンド名、コマンドの説明、コマンドのフラグ]
という3つの文字列の配列です。
[SEE_ALSO] OpenSSL::Engine#ctrl_cmd
ctrl_cmd(cmd, val=nil) -> self
[permalink][rdoc]engine にコマンドを送ります。
[SEE_ALSO] OpenSSL::Engine#ctrl_cmd
digest(name) -> OpenSSL::Digest
[permalink][rdoc]engine からメッセージダイジェストオブジェクトを生成します。
finish -> nil
[permalink][rdoc]engine を終了させ、内部に保持しているデータを破棄します。
id -> String
[permalink][rdoc]engine の識別子を文字列で返します。
[SEE_ALSO] OpenSSL::Engine#name
load_private_key(id=nil, data=nil) -> OpenSSL::PKey::PKey
[permalink][rdoc]秘密鍵を engine にロードします。
load_public_key(id=nil, data=nil) -> OpenSSL::PKey::PKey
[permalink][rdoc]公開鍵を engine にロードします。
name -> String
[permalink][rdoc]engine の(人間に読みやすい)名称を文字列で返します。
例:
engine.name # => "Atalla hardware engine support"
[SEE_ALSO] OpenSSL::Engine#id
set_default(flags) -> true
[permalink][rdoc]engine をデフォルトで利用するようにします。
flags は engine を openssl のどの機能に関してデフォルトに するかを指定します。
flags は以下の値の OR を取ります。
また、 OpenSSL::Engine::METHOD_ALL や OpenSSL::Engine::METHOD_NONE が利用可能です。
METHOD_ALL -> Integer
[permalink][rdoc]engine が持っている機能をすべて openssl のデフォルトにすること を意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。
METHOD_CIPHERS -> Integer
[permalink][rdoc]デフォルトの暗号化のための engine に設定することを意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。
METHOD_DH -> Integer
[permalink][rdoc]デフォルトの DH アルゴリズムのための engine に設定することを意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。
METHOD_DIGESTS -> Integer
[permalink][rdoc]デフォルトのダイジェストのための engine に設定することを意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。
METHOD_DSA -> Integer
[permalink][rdoc]デフォルトの DSA アルゴリズムのための engine に設定することを意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。
METHOD_NONE -> Integer
[permalink][rdoc]engine をデフォルトに設定しないことを意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。
METHOD_RAND -> Integer
[permalink][rdoc]デフォルトのセキュアな乱数生成のための engine に設定することを意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。
METHOD_RSA -> Integer
[permalink][rdoc]デフォルトの RSA アルゴリズムのための engine に設定することを意味します。
OpenSSL::Engine#set_default のフラグとして使います。