Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > net/ftpライブラリ > Net::FTP::MLSxEntryクラス

class Net::FTP::MLSxEntry

クラスの継承リスト: Net::FTP::MLSxEntry < Object < Kernel < BasicObject

要約

Net::FTP#mlsdNet::FTP#mlst の結果を保持する クラスです。

Notes

このクラスのオブジェクトが保持している permission の情報 (Net::FTP::MLSxEntry#deletable? など)は 対応するコマンド(Net::FTP#delete など)が 常にうまくいくことを保証するものではありません。 例えばディスクの空き容量が不足しているというような理由で うまくいかない場合があります。

目次

インスタンスメソッド
appendable? charset creatable? create deletable? directory? directory_makable? enterable? facts file? lang listable? media_type modify pathname perm purgeable? readable? renamable? size type unique writable?

インスタンスメソッド

appendable? -> bool[permalink][rdoc]

エントリが追記可能であれば true を返します。

APPE コマンド(Net::FTP#putbinaryfile など) が適用可能であるかどうかを意味します。

charset -> String|nil[permalink][rdoc]

エンコーディング情報を返します。

IANA character set name の値を返します。

情報がない場合は nil を返します。

creatable? -> bool[permalink][rdoc]

ディレクトリにファイルが作成可能であれば true を返します。

STOU, STOR などのコマンド(Net::FTP#putbinaryfile など) が適用可能であるかどうかを意味します。

create -> Time|nil[permalink][rdoc]

エントリの作成時刻を返します。

情報がない場合は nil を返します。

deletable? -> bool[permalink][rdoc]

エントリが削除可能であれば true を返します。

ディレクトリであれば Net::FTP#rmdir が、 ファイルであれば Net::FTP#delete が、それぞれ 適用可能であるかどうかを意味します。

directory? -> bool[permalink][rdoc]

エントリがディレクトリであれば true を返します。

Net::FTP::MLSxEntry#type が "dir"、 "pdir"、 "cdir"、 のいずれかであれば true を返します。

directory_makable? -> bool[permalink][rdoc]

ディレクトリを作成可能ならば true を返します。

Net::FTP#mkdir でディレクトリを作成可能かどうかを意味します。

enterable? -> bool[permalink][rdoc]

エントリの中に入れるならば true を返します。

Net::FTP#chdir で入れるかどうかを意味します。

facts -> { String => String|Integer|Time }[permalink][rdoc]

そのエントリの「facts」を返します。

facts とはそのエントリに関するファイルサイズなどの様々な情報です。 Net::FTP はこの情報を文字列をキーとするハッシュテーブルで 返します。 標準では以下のような facts が定義されています。これらの facts には 対応するメソッドが定義されています。すべてのサーバでこれら の facts がすべて実装されているわけではありません。 [RFC3659] では modify, perm, type, size, unique はすべてのサーバで 対応すべき(SHOULD)、とされています。

サーバが UNIX 系 OS の場合は以下のような facts が 使える可能性があります。

これ以外の非標準的な fact を保持している場合もあります。

詳しくは [RFC3659] を参照してください。

file? -> bool[permalink][rdoc]

エントリの種類がファイルであれば true を返します。

Net::FTP::MLSxEntry#type == "file" と同じ意味です。

lang -> String|nil[permalink][rdoc]

言語情報を返します。

例えば "en_US" などです。

情報がない場合は nil を返します。

listable? -> bool[permalink][rdoc]

ディレクトリの内容一覧を得ることが可能ならば true を返します。

Net::FTP#listNet::FTP#nlstNet::FTP#mlst などでディレクトリの内容を閲覧できるかどうかを意味します。

media_type -> String|nil[permalink][rdoc]

メディアタイプを返します。

IANA media type の値を返します。

情報がない場合は nil を返します。

modify -> Time|nil[permalink][rdoc]

エントリの変更時刻を返します。

情報がない場合は nil を返しますが、通常は あるはずです。

pathname -> String[permalink][rdoc]

パス名を返します。

perm -> String|nil[permalink][rdoc]

パーミッション文字列を返します。

情報がない場合は nil を返しますが、通常は あるはずです。

purgeable? -> bool[permalink][rdoc]

ディレクトリの内容を削除可能であるならば true を返します。

これはディレクトリ自体が削除できるかどうかは意味しません。

readable? -> bool[permalink][rdoc]

内容が読み出せるなら true を返します。

renamable? -> bool[permalink][rdoc]

名前が変更可能であれば true を返します。

Net::FTP#rename が使えるかどうかを意味します。

size -> Integer|nil[permalink][rdoc]

エントリのサイズを返します。

サイズ情報がない、もしくはサイズが意味をもたない(ディレクトリの場合など) は nil を返します。

type -> String|nil[permalink][rdoc]

エントリの種類を返します。

"file", "dir", "cdir", "pdir" などを返します。

情報がない場合は nil を返しますが、通常は あるはずです。

unique -> String|nil[permalink][rdoc]

ユニークIDを返します。

情報がない場合は nil を返しますが、通常は あるはずです。

writable? -> bool[permalink][rdoc]

ファイルに書き込めるなら true を返します。