Ruby 2.2.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Fileクラス > fnmatch
fnmatch(pattern, path, flags = 0) -> bool
[permalink][rdoc]fnmatch?(pattern, path, flags = 0) -> bool
ファイル名のパターンマッチ fnmatch(3) を行います。 path が pattern にマッチすれば真を返します。そうでない場合には false を返します。
%w(foo foobar bar).each {|f| p File.fnmatch("foo*", f) } # => true true false
引数 flags に指定できる定数は以下のとおりです。 これらの定数は File::Constants で定義されていますが、 File クラスの親クラスの IO が File::Constants をインクルードしているので、 これらの定数は File::FNM_NOESCAPE などとして参照可能です。
エスケープ文字 `\' を普通の文字とみなします。
デフォルトでは \ を伴う任意の文字はその文字にマッチしますが、 このフラグをつけると、\ が普通の文字として扱われます。
p File.fnmatch('\a', 'a') # => true p File.fnmatch('\a', '\a', File::FNM_NOESCAPE) # => true
前者で * は、エスケープされているので "*" そのものにマッチ します。
p File.fnmatch('\*', 'a') # => false p File.fnmatch('\*', '\a', File::FNM_NOESCAPE) # => true
単体の \ は、このフラグの有無に関わらず \ にマッチします。 (シングルクォート文字列中では \\ は、\ であることに注意)
p File.fnmatch('\\', '\\') # => true p File.fnmatch('\\', '\\', File::FNM_NOESCAPE) # => true
ワイルドカード `*', `?', `[]' が `/' にマッチしなくなります。 シェルのパターンマッチにはこのフラグが使用されています。
p File.fnmatch('*', '/', File::FNM_PATHNAME) # => false p File.fnmatch('?', '/', File::FNM_PATHNAME) # => false p File.fnmatch('[/]', '/', File::FNM_PATHNAME) # => false
アルファベットの大小文字を区別せずにパターンマッチを行います。
p File.fnmatch('A', 'a', File::FNM_CASEFOLD) # => true
ワイルドカード `*', `?', `[]' が先頭の `.' にマッチするようになります。
p File.fnmatch('*', '.', File::FNM_DOTMATCH) # => true p File.fnmatch('?', '.', File::FNM_DOTMATCH) # => true p File.fnmatch('[.]', '.', File::FNM_DOTMATCH) # => true p File.fnmatch('foo/*', 'foo/.', File::FNM_DOTMATCH) # => true
{} 内のコンマで区切られた文字列の組合せにマッチするようになります。 例えば、foo{a,b,c} は fooa, foob, fooc に展開されそれぞれに対してマッ チ判定を行います。
括弧は入れ子にすることができます。例えば、 {foo,bar{foo,bar}} は foo, barfoo, barbar のそれぞれにマッチします。
p File.fnmatch('foo{a,b,c}', 'fooa', File::FNM_EXTGLOB) # => true p File.fnmatch('{foo,bar{foo,bar}}', 'barfoo', File::FNM_EXTGLOB) # => true