Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Stringクラス > encode

instance method String#encode

encode(encoding, options = nil) -> String[permalink][rdoc]
encode(encoding, from_encoding, options = nil) -> String
encode(options = nil) -> String

self を指定したエンコーディングに変換した文字列を作成して返します。引数 を2つ与えた場合、第二引数は変換元のエンコーディングを意味します。さもな くば self のエンコーディングが使われます。 無引数の場合は、Encoding.default_internal が nil でなければそれが変換先のエンコーディングになり、かつ :invalid => replace と :undef => replace が指定されたと見なされ、nil ならば変換は行われません。

[PARAM] encoding:
変換先のエンコーディングを表す文字列か Encoding オブジェクトを指定します。
[PARAM] from_encoding:
変換元のエンコーディングを表す文字列か Encoding オブジェクトを指定します。
[PARAM] option:
変換オプションをハッシュで与えます。
[RETURN]
変換された文字列

変換オプション

:invalid => nil

変換元のエンコーディングにおいて不正なバイトがあった場合に、例外 Encoding::InvalidByteSequenceError を投げます。(デフォルト)

:invalid => :replace

変換元のエンコーディングにおいて不正なバイトがあった場合に、不正なバイトを置換文字で置き換えます。

:undef => nil

変換先のエンコーディングにおいて文字が定義されていない場合に、例外 Encoding::UndefinedConversionError を投げます。(デフォルト)

:undef => :replace

変換先のエンコーディングにおいて文字が定義されていない場合に、未定義文字を置換文字で置き換えます。

:replace => string

前述の :invalid => :replace や :undef => :replace で用いられる置換文字を指定します。デフォルトは Unicode 系のエンコーディングならば U+FFFD、それ以外では "?" です。

:xml => :text

文字列を XML の CharData として適するように処理します。具体的には、'&'、'<'、'>'、をそれぞれ '&amp;'、'&lt;'、'&gt;' に変換し、未定義文字を文字参照 (大文字16進数) に置き換えます。この出力は HTML の #PCDATA として利用することもできます。

:xml => :attr

文字列を XML の AttValue として適するように処理します。具体的には、'&'、'<'、'>'、'"'、をそれぞれ '&amp;'、'&lt;'、'&gt;'、'&quot;' に変換し、未定義文字を文字参照 (大文字16進数) に置き換えます。この出力は HTML の属性値として利用することもできます。

:universal_newline => true

CR 改行および CRLF 改行を LF 改行に置き換えます。

:cr_newline => true

LF 改行を CR 改行に置き換えます。(CRLF は CRCR になります)

:crlf_newline => true

LF 改行を CRLF 改行に置き換えます。(CRLF は CRCRLF になります)

これ以上細かい指定を行いたい場合は、Encoding::Converter#convert を用いましょう。

例:

#coding:UTF-8
s = "いろは"
s.encode("EUC-JP")
s.encode(Encoding::UTF_8)

[SEE_ALSO] String#encode!