Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > win32oleライブラリ > WIN32OLEクラス > []=

instance method WIN32OLE#[]=

self[name] = value[permalink][rdoc]
self[name, param...] = value

オブジェクトのプロパティを設定します。

注意: このメソッドはRuby-1.9以降で動作が変わります。Ruby-1.9では WIN32OLE#setpropertyを利用してください。

[]でプロパティ名を指定したプロパティに値を設定します。

パラメータ付きプロパティの場合は、プロパティ名に続けて引数を「,」で区切っ て列記します。

なお、OLEオートメーションの仕様により、プロパティ名の大文字、小文字は区 別されません。

[PARAM] name:
プロパティ名を文字列で指定します。
[PARAM] param:
プロパティが引数を取る場合に指定します。
[PARAM] value:
プロパティに設定する値を指定します。
[EXCEPTION] WIN32OLERuntimeError:
オートメーションサーバの呼び出しに失敗しました。 理由はメッセージのHRESULTを調べてください。

OLEオートメーションのプロパティはRubyの属性と異なり、パラメータを取るこ とができます。

たとえばExcelのWorksheetオブジェクトのCellsプロパティは桁位置と行番号の 2つのパラメータを取ります。

これはVBでは次のように記述できます。

sheet.Cells(1, 1) = sheet.Cells(1, 2) ' セルB1の内容をセルA1へ

Rubyでは上記のコードの右辺をVBと同じく「sheet.Cells(1, 2)」のように記述 できますが、左辺の記述はできません。

そのため、次の例のように[]=メソッドを利用して、パラメータ付きプロパティ を設定します。

excel = WIN32OLE.new('Excel.Application')
excel.visible = true
sheet = excel.Workbooks.Add.Worksheets(1)
sheet['Cells', 1, 2] = 321
sheet['Cells', 1, 1] = sheet['Cells', 1, 2] #== sheet['Cells', 1, 1] = sheet.Cells(1, 2)