Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > IOクラス > popen
popen(command, mode = "r") -> IO
[permalink][rdoc]popen(command, mode = "r") {|f| ... } -> object
サブプロセスを実行し、そのプロセスの標準入出力 との間にパイプラインを確立します。生成したパイプを IO オブジェクトとして返します。
p io = IO.popen("cat", "r+") # => #<IO:fd 4> io.puts "foo" io.close_write p io.gets # => "foo\n"
command でサブプロセスを指定します。command はシェルを経由して実行されます。
ブロックが与えられた場合は生成した IO オブジェクトを引数にブ ロックを実行し、ブロックの実行結果を返します。ブロックの実行後、生成したパイ プは自動的にクローズされます。
p IO.popen("cat", "r+") {|io| io.puts "foo" io.close_write io.gets } # => "foo\n"
popen("-", mode = "r") -> IO
[permalink][rdoc]popen("-", mode = "r") {|io| ... } -> object
第一引数に文字列 "-" が指定された時、fork(2) を 行い子プロセスの標準入出力との間にパイプラインを確立します。 親プロセスでは IO オブジェクトを返し、子プロセスでは nil を返します。
io = IO.popen("-", "r+") if io # parent io.puts "foo" p io.gets # => "child output: foo\n" io.close else # child s = gets print "child output: " + s exit end
ブロックを与えられた場合、親プロセスでは生成した IO オブジェクトを引数に ブロックを実行し、その結果を返します。ブロックの実行後、生成したパイ プは自動的にクローズされます。 子プロセスでは nil を引数にブロックを実行し終了します。
p IO.popen("-", "r+") {|io| if io # parent io.puts "foo" io.gets else # child s = gets puts "child output: " + s end } # => "child output: foo\n"