singleton method OpenURI.open_uri

open_uri(name, mode = 'r', perm = nil, options = {}) -> StringIO[permalink][rdoc][edit]
open_uri(name, mode = 'r', perm = nil, options = {}) {|sio| ... } -> nil

URI である文字列 name のリソースを取得して StringIO オブジェクトとして返します。

ブロックを与えた場合は StringIO オブジェクトを引数としてブロックを評価します。ブロックの終了時に StringIO は close されます。nil を返します。

require 'open-uri'
sio = OpenURI.open_uri('http://www.example.com')
p sio.last_modified
puts sio.read

OpenURI.open_uri('http://www.example.com'){|sio| sio.read }

options には Hash を与えます。理解するハッシュのキーは以下のシンボル、

  • :proxy
  • :progress_proc
  • :content_length_proc
  • :http_basic_authentication
  • :proxy_http_basic_authentication
  • :read_timeout
  • :ssl_ca_cert
  • :ssl_verify_mode
  • :ftp_active_mode
  • :redirect

です。「:content_length_proc」と「:progress_proc」はプログレスバーに利用されることを想定しています。

require 'open-uri'
sio = OpenURI.open_uri('http://www.example.com',
                       { :proxy => 'http://proxy.example.com:8000/',
                         :http_basic_authentication => [username, password] })
:proxy

プロクシの設定をします。値には以下のいずれかを与えます。

   文字列:           "http://proxy.example.com:8000/" のようなプロクシの URI。
   URI オブジェクト: URI.parse("http://proxy.example.com:8000/") のようなプロクシの URI オブジェクト。
   true:             Proxy を環境変数などから見つけようとする。使う環境変数は schema に応じて
                     http_proxy, https_proxy, ftp_proxy, no_proxy が使われる。
   false:            Proxy を用いない。
   nil:              Proxy を用いない。
:http_basic_authentication

HTTP の Basic 認証のためのユーザ名とパスワードを、文字列の配列 ["user", "password"] として与えます。

:content_length_proc

値にはブロックを与えます。ブロックは対象となる URI の Content-Length ヘッダの値を引数として、実際の転送が始まる前に評価されます。Redirect された場合は、実際に転送されるリソースの HTTP ヘッダを利用します。Content-Length ヘッダがない場合は、nil を引数としてブロックを評価します。ブロックの返り値は特に利用されません。

:progress_proc

値にはブロックを与えます。ブロックは対象となる URI からデータの断片が転送されるたびに、その断片のサイズを引数として評価されます。ブロックの返り値は特に利用されません。

:proxy_http_basic_authentication

パスワード付きプロクシの設定を与えます。設定には3要素の配列を渡します。最初の要素はプロクシのURIで、文字列かURIオブジェクトを指定します。 2番目にはプロクシのユーザ名、3番目にはプロクシのパスワードを指定します。

:proxy と :proxy_http_basic_authentication を同時に指定すると ArgumentError が発生します。

使い方:

   :proxy_http_basic_authentication =>
     ["http://proxy.example.com:8000/", "proxy-user", "proxy-password"]
   :proxy_http_basic_authentication =>
     [URI.parse("http://proxy.example.com:8000/"), "proxy-user", "proxy-password"]
:read_timeout

http コネクションのタイムアウト秒数を指定します。nil でタイムアウトなしを指定できます。

:ssl_ca_cert

SSL の CA 証明書を指定します。これを指定した場合は OpenSSL がデフォルトで使う CA 証明書は使われません。

証明書のファイル名、証明書のディレクトリ名を指定できます。詳しくは OpenSSL::X509::Store#add_fileOpenSSL::X509::Store#add_path を参照してください。デフォルトの証明書については OpenSSL::X509::Store#set_default_paths を参照してください。

:ssl_verify_mode

SSL の証明書の検証のモードを指定します。詳しくは OpenSSL::SSL::SSLContext#verify_mode= を参照してください。

:ftp_active_mode

ftp を active mode で使うかどうかを指定します。デフォルトは false (passive mode) です。

:redirect

HTTP でサーバがリダイレクトを指示してきたとき、対応するかどうかを指定します。デフォルトは true (リダイレクトする) です。

HTTP と FTP の間のリダイレクトもこれで指定します。

[PARAM] name:
オープンしたいリソースを文字列で与えます。
[PARAM] mode:
モードを文字列で与えます。Kernel.#open と同じです。
[PARAM] perm:
無視されます。
[PARAM] options:
ハッシュを与えます。
[RETURN]
返り値である StringIO オブジェクトは OpenURI::Meta モジュールで extend されています。
[EXCEPTION] OpenURI::HTTPError:
対象となる URI のスキームが http であり、かつリソースの取得に失敗した時に発生します。
[EXCEPTION] Net::FTPError:
対象となる URI のスキームが ftp であり、かつリソースの取得に失敗した時に Net::FTPError のサブクラスが発生します。詳しくは net/ftp を参照して下さい。
[EXCEPTION] ArgumentError:
与えられた mode が読み込みモードでなかった場合に発生します。