class RubyVM::AbstractSyntaxTree::Node

[edit]

要約

RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse によって作られる抽象構文木を表すクラスです。

このクラスは MRI の実装の詳細を表します。

目次

インスタンスメソッド

インスタンスメソッド

children -> Array[permalink][rdoc][edit]

self の子ノードを配列で返します。

どのような子ノードが返ってくるかは、そのノードの type によって異なります。

戻り値は、ほかの RubyVM::AbstractSyntaxTree::Node のインスタンスや nil を含みます。


node = RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse('1 + 2')
p node.children
# => [[], nil, #<RubyVM::AbstractSyntaxTree::Node:OPCALL@1:0-1:5>]
first_column -> Integer[permalink][rdoc][edit]

ソースコード中で、self を表すテキストが最初に現れる列番号を返します。

列番号は0-originで、バイト単位で表されます。


node = RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse('1 + 2')
p node.first_column # => 0
first_lineno -> Integer[permalink][rdoc][edit]

ソースコード中で、self を表すテキストが最初に現れる行番号を返します。

行番号は1-originです。


node = RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse('1 + 2')
p node.first_lineno # => 1
inspect -> String[permalink][rdoc][edit]

self のデバッグ用の情報を含んだ文字列を返します。


node = RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse('1 + 1')
puts node.inspect
# => #<RubyVM::AbstractSyntaxTree::Node:SCOPE@1:0-1:5>
last_column -> Integer[permalink][rdoc][edit]

ソースコード中で、self を表すテキストが最後に現れる列番号を返します。

列番号は0-originで、バイト単位で表されます。


node = RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse('1 + 1')
p node.last_column # => 5
last_lineno -> Integer[permalink][rdoc][edit]

ソースコード中で、self を表すテキストが最後に現れる行番号を返します。

行番号は1-originです。


node = RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse('1 + 1')
p node.last_lineno # => 1
type -> Symbol[permalink][rdoc][edit]

self の種類を Symbol で返します。


node = RubyVM::AbstractSyntaxTree.parse('1 + 1')
p node.type # => :SCOPE