Ruby 2.4.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Fixnumクラス

class Fixnum

クラスの継承リスト: Fixnum < Integer < Numeric < Comparable < Object < Kernel < BasicObject

要約

Bignum 同様、整数のクラスです。 演算の結果が Fixnum の範囲を越えた時には 自動的に Bignum に拡張されます。

マシンのポインタのサイズに収まる長さの固定長整数で、 ほとんどのマシンでは 31 ビット幅です。

破壊的な変更

Ruby の Fixnum クラスは immutable です。 つまり、オブジェクト自体を破壊的に変更することはできません。 Bignum も同様です。

例:

100000.class             # => Fixnum
100000 * 100000          # => 100000000
(100000 * 100000).class  # => Bignum

目次

インスタンスメソッド
% modulo & * ** + - -@ / div / < << <= <=> == > >= >> [] ^ abs magnitude bit_length divmod even? fdiv inspect to_s odd? size succ to_f zero? | ~

インスタンスメソッド

self % other -> Fixnum | Bignum | Float[permalink][rdoc]
modulo(other) -> Fixnum | Bignum | Float

算術演算子。剰余を計算します。

[PARAM] other:
二項演算の右側の引数(対象)
[RETURN]
計算結果
self & other -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]

ビット二項演算子。論理積を計算します。

[PARAM] other:
数値
1 & 1 #=> 1
2 & 3 #=> 2
self * other -> Fixnum | Bignum | Float[permalink][rdoc]

算術演算子。積を計算します。

[PARAM] other:
二項演算の右側の引数(対象)
[RETURN]
計算結果
self ** other -> Fixnum | Bignum | Float[permalink][rdoc]

算術演算子。冪(べき乗)を計算します。

[PARAM] other:
二項演算の右側の引数(対象)
[RETURN]
計算結果
2 ** 3 # => 8
2 ** 0 # => 1
0 ** 0 # => 1
self + other -> Fixnum | Bignum | Float[permalink][rdoc]

算術演算子。和を計算します。

[PARAM] other:
二項演算の右側の引数(対象)
[RETURN]
計算結果
self - other -> Fixnum | Bignum | Float[permalink][rdoc]

算術演算子。差を計算します。

[PARAM] other:
二項演算の右側の引数(対象)
[RETURN]
計算結果
- self -> Integer[permalink][rdoc]

単項演算子の - です。 self の符号を反転させたものを返します。

self / other -> Fixnum | Bignum | Float[permalink][rdoc]
div(other) -> Fixnum | Bignum | Float

算術演算子。商を計算します。

[PARAM] other:
二項演算の右側の引数(対象)
[RETURN]
計算結果
self / other[permalink][rdoc] [redefined by mathn]

[TODO]

Fixnum#quo と同じ働きをします(有理数または整数を返します)。

self < other -> bool[permalink][rdoc]

比較演算子。数値として小さいか判定します。

[PARAM] other:
比較対象の数値
[RETURN]
self よりも other が大きい場合 true を返します。 そうでなければ false を返します。
self << bits -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]

シフト演算子。bits だけビットを左にシフトします。

[PARAM] bits:
シフトさせるビット数
printf("%#b\n", 0b0101 << 1) #=> 0b1010
p -1 << 1 #=> -2
self <= other -> bool[permalink][rdoc]

比較演算子。数値として等しいまたは小さいか判定します。

[PARAM] other:
比較対象の数値
[RETURN]
self よりも other の方が大きい場合か、 両者が等しい場合 true を返します。 そうでなければ false を返します。
self <=> other -> Fixnum[permalink][rdoc]

self と other を比較して、self が大きい時に正、 等しい時に 0、小さい時に負の整数を返します。

[PARAM] other:
比較対象の数値
[RETURN]
-1 か 0 か 1 のいずれか
1 <=> 2 #=> -1
1 <=> 1 #=> 0
2 <=> 1 #=> 1
self == other -> bool[permalink][rdoc]

比較演算子。数値として等しいか判定します。

[PARAM] other:
比較対象の数値
[RETURN]
self と other が等しい場合 true を返します。 そうでなければ false を返します。
self > other -> bool[permalink][rdoc]

比較演算子。数値として大きいか判定します。

[PARAM] other:
比較対象の数値
[RETURN]
self よりも other の方が小さい場合 true を返します。 そうでなければ false を返します。
self >= other -> bool[permalink][rdoc]

比較演算子。数値として等しいまたは大きいか判定します。

[PARAM] other:
比較対象の数値
[RETURN]
self よりも other の方が小さい場合か、 両者が等しい場合 true を返します。 そうでなければ false を返します。
self >> bits -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]

シフト演算子。bits だけビットを右にシフトします。

右シフトは、符号ビット(最上位ビット(MSB))が保持されます。 bitsが実数の場合、小数点以下を切り捨てた値でシフトします。

[PARAM] bits:
シフトさせるビット数
printf("%#b\n", 0b0101 >> 1) #=> 0b10
p -1 >> 1 #=> -1
self[nth] -> Fixnum[permalink][rdoc]

nth 番目のビット(最下位ビット(LSB)が 0 番目)が立っている時 1 を、そうでなければ 0 を返します。

[PARAM] nth:
何ビット目を指すかの数値
[RETURN]
1 か 0

self[nth]=bit (つまりビットの修正) がないのは、Numeric 関連クラスが immutable であるためです。

self ^ other -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]

ビット二項演算子。排他的論理和を計算します。

[PARAM] other:
数値
1 ^ 1 #=> 0
2 ^ 3 #=> 1
abs -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]
magnitude -> Fixnum | Bignum

self の絶対値を返します。

bit_length -> Integer[permalink][rdoc]

self を表すのに必要なビット数を返します。

「必要なビット数」とは符号ビットを除く最上位ビットの位置の事を意味しま す。2**n の場合は n+1 になります。self にそのようなビットがない(0 や -1 である)場合は 0 を返します。

例: ceil(log2(int < 0 ? -int : int+1)) と同じ結果

(-2**12-1).bit_length     # => 13
(-2**12).bit_length       # => 12
(-2**12+1).bit_length     # => 12
-0x101.bit_length         # => 9
-0x100.bit_length         # => 8
-0xff.bit_length          # => 8
-2.bit_length             # => 1
-1.bit_length             # => 0
0.bit_length              # => 0
1.bit_length              # => 1
0xff.bit_length           # => 8
0x100.bit_length          # => 9
(2**12-1).bit_length      # => 12
(2**12).bit_length        # => 13
(2**12+1).bit_length      # => 13

[SEE_ALSO] Bignum#bit_length

divmod(other) -> [Integer, Numeric][permalink][rdoc]

self を other で割った商 q と余り r を、 [q, r] という 2 要素の配列にし て返します。 商 q は常に整数ですが、余り r は整数であるとは限りません。

[PARAM] other:
self を割る数。

[SEE_ALSO] Numeric#divmod

even? -> bool[permalink][rdoc]

self が偶数の場合に true を返します。そうでない場合に false を返します。

fdiv(other) -> Float | Complex[permalink][rdoc]

self を other で割った商を Float で返します。 ただし Complex が関わる場合は例外です。 その場合も成分は Float になります。

[PARAM] other:
self を割る数を指定します。

[SEE_ALSO] Numeric#quo

to_s(base = 10) -> String[permalink][rdoc]
inspect(base = 10) -> String

self を引数で指定した基数の文字列表現に変換します。

[PARAM] base:
基数を 2 から 36 の整数で指定します。
12345.to_s       #=> "12345"
12345.to_s(2)    #=> "11000000111001"
12345.to_s(8)    #=> "30071"
12345.to_s(10)   #=> "12345"
12345.to_s(16)   #=> "3039"
12345.to_s(36)   #=> "9ix"
odd? -> bool[permalink][rdoc]

self が奇数の場合に true を返します。そうでない場合に false を返します。

size -> Fixnum[permalink][rdoc]

整数の実装上のサイズをバイト数で返します。

現在の実装では Fixnum は、sizeof(long) 固定(多くの 32 bit マシンで 4 バイト)、Bignumは、システム依存です。

p 1.size
p 0x1_0000_0000.size
# => 4
     8
succ -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]

self の次の整数を返します。

to_f -> Float[permalink][rdoc]

値を浮動小数点数(Float)に変換します。

zero? -> bool[permalink][rdoc]

self が 0 の場合に true を返します。そうでない場合に false を返します。

self | other -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]

ビット二項演算子。論理和を計算します。

[PARAM] other:
数値
1 | 1 #=> 1
2 | 3 #=> 3
~ self -> Fixnum | Bignum[permalink][rdoc]

ビット演算子。否定を計算します。

~1  #=> -2
~3  #=> -4
~-4 #=> 3