class REXML::XPath

要約

XPath を取り扱うためのクラスです。

インスタンスは使わずにクラスメソッドのみを使います。

目次

特異メソッド

継承しているメソッド

特異メソッド

each(element, path = nil, namespaces = {}, variables = {}) {|e| ... } -> ()[permalink][rdoc]

element の path で指定した XPath 文字列にマッチする各ノードに対してブロックを呼び出します。

path に相対パスを指定した場合は element からの相対位置でマッチするノードを探します。絶対パスを指定した場合は element が属する文書のルート要素からの位置でマッチするノードを探します。 path を省略すると "*" を指定したことになります。

namespace で名前空間の対応付けを Hash で指定します。

variable で XPath 内の変数に対応する値を指定できます。 XPathインジェクション攻撃を避けるため、適切なエスケープを付加するため、に用います。

[PARAM] element:
要素(REXML::Element)
[PARAM] path:
XPath文字列
[PARAM] namespace:
名前空間とURLの対応付け
[PARAM] variables:
変数名とその値の対応付け

require 'rexml/document'
doc = REXML::Document.new(<<EOS)
<root xmlns:x='1'>
  <a>
    <b>b1</b>
    <x:c />
    <b>b2</b>
    <d />
  </a>
  <b> b3 </b>
</root>
EOS

REXML::XPath.each(doc, "/root/a/b"){|e| p e.text }
# >> "b1"
# >> "b2"
first(element, path = nil, namespaces = {}, variables = {}) -> Node | nil[permalink][rdoc]

element の path で指定した XPath 文字列にマッチする最初のノードを返します。

path に相対パスを指定した場合は element からの相対位置でマッチするノードを探します。絶対パスを指定した場合は element が属する文書のルート要素からの位置でマッチするノードを探します。 path を省略すると "*" を指定したことになります。

namespace で名前空間の対応付けを指定します。

variable で XPath 内の変数に対応する値を指定できます。 XPathインジェクション攻撃を避けるため、適切なエスケープを付加するため、に用います。

マッチするノードがない場合には nil を返します。

[PARAM] element:
要素(REXML::Element)
[PARAM] path:
XPath文字列
[PARAM] namespace:
名前空間とURLの対応付け
[PARAM] variables:
変数名とその値の対応付け

require 'rexml/document'
doc = REXML::Document.new(<<EOS)
<root xmlns:x='1'>
  <a>
    <b>b1</b>
    <x:c />
    <b>b2</b>
    <d />
  </a>
  <b> b3 </b>
</root>
EOS

a = doc.root.elements[1] # => <a> ... </>
b1 = REXML::XPath.first(a, "b")
b1.text # => "b1"

REXML::XPath.first(doc, "/root/a/x:c") # => <x:c/>
REXML::XPath.first(a, "x:c") # => <x:c/>
REXML::XPath.first(a, "y:c") # => nil
REXML::XPath.first(a, "y:c", {"y" => "1"}) # => <x:c/>
b2 = REXML::XPath.first(doc, "/root/a/b[text()=$v]", {}, {"v" => "b2"})
b2 # => <b> ... </>
b2.text # => "b2"
match(element, path = nil, namespaces = {}, variables = {}) -> [Node][permalink][rdoc]

element の path で指定した XPath 文字列にマッチするノードの配列を返します。

path に相対パスを指定した場合は element からの相対位置でマッチするノードを探します。絶対パスを指定した場合は element が属する文書のルート要素からの位置でマッチするノードを探します。 path を省略すると "*" を指定したことになります。

namespace で名前空間の対応付けを Hash で指定します。

variable で XPath 内の変数に対応する値を指定できます。 XPathインジェクション攻撃を避けるため、適切なエスケープを付加するため、に用います。

[PARAM] element:
要素(REXML::Element)
[PARAM] path:
XPath文字列
[PARAM] namespace:
名前空間とURLの対応付け
[PARAM] variables:
変数名とその値の対応付け

require 'rexml/document'
doc = REXML::Document.new(<<EOS)
<root xmlns:x='1'>
  <a>
    <b>b1</b>
    <x:c />
    <b>b2</b>
    <d />
  </a>
  <b> b3 </b>
</root>
EOS

REXML::XPath.match(doc, "/root/a/b") # => [<b> ... </>, <b> ... </>]