Ruby 2.3.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Thread::SizedQueueクラス
クラスの継承リスト: Thread::SizedQueue
< Thread::Queue
< Object
< Kernel
< BasicObject
aliases: SizedQueue
サイズの最大値を指定できる Thread::Queue です。
[ruby-list:283] より。q をサイズ 1 の SizedQueue オブジェクトに することによって、入力される行と出力される行が同じ順序になります。 q = [] にすると入力と違った順序で行が出力されます。
require 'thread' q = SizedQueue.new(1) th = Thread.start { while line = q.pop print line end } while l = gets q.push(l) end q.push(l) th.join
new(max) -> Thread::SizedQueue
[permalink][rdoc]Thread::SizedQueue オブジェクトを生成します。
push(obj, non_block = false) -> ()
[permalink][rdoc]enq(obj, non_block = false) -> ()
self << obj -> ()
キューに与えられたオブジェクトを追加します。
キューのサイズが Thread::SizedQueue#max に達している場合は、 non_block が真でなければ、キューのサイズが Thread::SizedQueue#max より小さくなるまで他のスレッドに実行を譲ります。 その後、キューに与えられたオブジェクトを追加します。
[SEE_ALSO] Thread::Queue#push
close -> self
[permalink][rdoc]キューを close します。詳しくは Thread::Queue#close を参照してください。
Thread::Queue とはキューにオブジェクトを追加するスレッドの動作が 異なります。キューにオブジェクトを追加するスレッドを待機している場合は ClosedQueueError が発生して中断されます。
q = SizedQueue.new(4)
[:resource1, :resource2, :resource3, nil].each { |r| q.push(r) }
q.closed? # => false
q.close
q.closed? # => true
[SEE_ALSO] Thread::Queue#close
pop(non_block = false) -> object
[permalink][rdoc]shift(non_block = false) -> object
deq(non_block = false) -> object
キューからひとつ値を取り出します。 キューに push しようと待っているスレッドがあれば、実行を再開させます。
[SEE_ALSO] Thread::Queue#pop
max -> Integer
[permalink][rdoc]キューの最大サイズを返します。
max=(n)
[permalink][rdoc]キューの最大サイズを設定します。