Ruby 2.2.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > net/httpライブラリ > Net::HTTPHeaderモジュール
クラスの継承リスト: Net::HTTPHeader
HTTP ヘッダのためのモジュールです。
このモジュールを mix-in に @header という(ハッシュを代入してある) 変数への「大文字小文字を無視した」ハッシュ的アクセスメソッドを 提供します。またよくある HTTP ヘッダへの便利なアクセスメソッドも 用意します。
self[key] -> String|nil
[permalink][rdoc]key ヘッダフィールドを返します。
たとえばキー 'content-length' に対しては '2048' のような文字列が得られます。キーが存在しなければ nil を返します。
一種類のヘッダフィールドが一つのヘッダの中に複数存在する 場合にはそれを全て ", " で連結した文字列を返します。 key は大文字小文字を区別しません。
[SEE_ALSO] Net::HTTPHeader#[]=, Net::HTTPHeader#add_field, Net::HTTPHeader#get_fields
self[key] = val
[permalink][rdoc]key ヘッダフィールドに文字列 val をセットします。
key に元々設定されていた値は破棄されます。 key は大文字小文字を区別しません。 val に nil を与えるとそのフィールドを削除します。
[SEE_ALSO] Net::HTTPHeader#[], Net::HTTPHeader#add_field, Net::HTTPHeader#get_fields
add_field(key, val) -> ()
[permalink][rdoc]key ヘッダフィールドに val を追加します。
key に元々設定されていた値は破棄されず、それに val 追加されます。
[SEE_ALSO] Net::HTTPHeader#[], Net::HTTPHeader#[]=, Net::HTTPHeader#get_fields
例:
request.add_field 'X-My-Header', 'a' p request['X-My-Header'] #=> "a" p request.get_fields('X-My-Header') #=> ["a"] request.add_field 'X-My-Header', 'b' p request['X-My-Header'] #=> "a, b" p request.get_fields('X-My-Header') #=> ["a", "b"] request.add_field 'X-My-Header', 'c' p request['X-My-Header'] #=> "a, b, c" p request.get_fields('X-My-Header') #=> ["a", "b", "c"]
basic_auth(account, password) -> ()
[permalink][rdoc]Authorization: ヘッダを BASIC 認証用にセットします。
each_capitalized {|name, value| .... } -> ()
[permalink][rdoc]canonical_each {|name, value| .... } -> ()
ヘッダフィールドの正規化名とその値のペアを ブロックに渡し、呼びだします。
正規化名は name に対し
name.downcase.split(/-/).capitalize.join('-')
で求まる文字列です。
chunked? -> bool
[permalink][rdoc]Transfer-Encoding: ヘッダフィールドが "chunked" である 場合に真を返します。
Transfer-Encoding: ヘッダフィールドが存在しなかったり、 "chunked" 以外である場合には偽を返します。
content_length -> Integer|nil
[permalink][rdoc]Content-Length: ヘッダフィールドの表している値を整数で返します。
ヘッダが設定されていない場合には nil を返します。
content_length=(len)
[permalink][rdoc]Content-Length: ヘッダフィールドに値を設定します。
len に nil を与えると Content-Length: ヘッダフィールドを 削除します。
content_range -> Range|nil
[permalink][rdoc]Content-Range: ヘッダフィールドの値を Range で返します。 Range の表わす長さは Net::HTTPHeader#range_length で得られます。
ヘッダが設定されていない場合には nil を返します。
content_type -> String|nil
[permalink][rdoc]"text/html" のような Content-Type を表す 文字列を返します。
Content-Type: ヘッダフィールドが存在しない場合には nil を返します。
content_type=(type)
[permalink][rdoc]set_content_type(type, params = {})
type と params から Content-Type: ヘッダフィールドの 値を設定します。
delete(key) -> String | nil
[permalink][rdoc]key ヘッダフィールドを削除します。
each {|name, val| .... } -> ()
[permalink][rdoc]each_header {|name, val| .... } -> ()
保持しているヘッダ名とその値をそれぞれ ブロックに渡して呼びだします。
ヘッダ名は小文字で統一されます。 val は ", " で連結した文字列がブロックに渡されます。
each_capitalized_name {|name| .... } -> ()
[permalink][rdoc]保持しているヘッダ名を正規化 ('x-my-header' -> 'X-My-Header') して、ブロックに渡します。
each_name {|name| ... } -> ()
[permalink][rdoc]each_key {|name| ... } -> ()
保持しているヘッダ名をブロックに渡して呼びだします。
ヘッダ名は小文字で統一されます。
each_value {|value| .... } -> ()
[permalink][rdoc]保持しているヘッダの値をブロックに渡し、呼びだします。
渡される文字列は ", " で連結したものです。
fetch(key) -> String
[permalink][rdoc]fetch(key, default) -> String
fetch(key) {|hash| .... } -> String
key ヘッダフィールドを返します。
たとえばキー 'content-length' に対しては '2048' のような文字列が得られます。キーが存在しなければ nil を返します。
該当するキーが登録されてい ない時には、引数 default が与えられていればその値を、ブロッ クが与えられていればそのブロックを評価した値を返します。
一種類のヘッダフィールドが一つのヘッダの中に複数存在する 場合にはそれを全て ", " で連結した文字列を返します。 key は大文字小文字を区別しません。
[SEE_ALSO] Net::HTTPHeader#[]
form_data=(params)
[permalink][rdoc]set_form_data(params, sep = '&') -> ()
HTMLのフォームのデータ params から ヘッダフィールドとボディを設定します。
ヘッダフィールド Content-Type: には 'application/x-www-form-urlencoded' が設定されます。
get_fields(key) -> [String]
[permalink][rdoc]key ヘッダフィールドの値 (文字列) を配列で返します。
たとえばキー 'content-length' に対しては ['2048'] のような 文字列が得られます。一種類のヘッダフィールドが一つのヘッダの中 に複数存在することがありえます。 key は大文字小文字を区別しません。
[SEE_ALSO] Net::HTTPHeader#[], Net::HTTPHeader#[]=, Net::HTTPHeader#add_field
key?(key) -> bool
[permalink][rdoc]key というヘッダフィールドがあれば真を返します。 key は大文字小文字を区別しません。
size -> Integer
[permalink][rdoc]length -> Integer
このメソッドは obsolete です。
ヘッダフィールドの数を返します。
main_type -> String|nil
[permalink][rdoc]"text/html" における "text" のようなタイプを表す 文字列を返します。
Content-Type: ヘッダフィールドが存在しない場合には nil を返します。
method -> String
[permalink][rdoc]リクエストの HTTP メソッドを文字列で返します。
proxy_basic_auth(account, password) -> ()
[permalink][rdoc]Proxy 認証のために Proxy-Authorization: ヘッダをセットします。
range -> Range|nil
[permalink][rdoc]Range: ヘッダの示す範囲を Range オブジェクトで返します。
ヘッダにない場合は nil を返します。
range=(r)
[permalink][rdoc]range=(n)
set_range(i, len) -> ()
set_range(r) -> ()
set_range(n) -> ()
範囲を指定してエンティティを取得するためのヘッダ Range: をセットします。
以下は同じことを表しています。
req.range = 0..1023 req.range = 0...1024 req.range = 1024 req.set_range(0, 1024) req.set_range(0..1023) req.set_range(0...1024) req.set_range(1024)
特別な場合として、 n に負数を与えた場合にnは最初から(-n)バイトまでの範囲を表します。 r を x..-1 とした場合には、x が正ならば x バイト目から最後までの範囲を、 x が負ならば最初から x バイト目までの範囲を表します。
range_length -> Integer|nil
[permalink][rdoc]Content-Range: ヘッダフィールドの表している長さを整数で返します。
ヘッダが設定されていない場合には nil を返します。
sub_type -> String|nil
[permalink][rdoc]"text/html" における "html" のようなサブタイプを表す 文字列を返します。
Content-Type: ヘッダフィールドが存在しない場合には nil を返します。
type_params -> Hash
[permalink][rdoc]Content-Type のパラメータを {"charset" => "iso-2022-jp"} という形の Hash で返します。
Content-Type: ヘッダフィールドが存在しない場合には 空のハッシュを返します。