Ruby 2.1.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Exceptionクラス
クラスの継承リスト: Exception < Object < Kernel < BasicObject
全ての例外の祖先のクラスです。
new(error_message = nil) -> Exception
[permalink][rdoc]exception(error_message = nil) -> Exception
例外オブジェクトを生成して返します。
self == other -> bool
[permalink][rdoc]自身と指定された other のクラスが同じであり、 message と backtrace が == メソッドで比較して 等しい場合に true を返します。そうでない場合に false を返します。
backtrace -> [String]
[permalink][rdoc]バックトレース情報を返します。
デフォルトでは
という形式の String の配列です。
def methd raise end begin methd rescue => e p e.backtrace end #=> ["filename.rb:2:in `methd'", "filename.rb:6"]
[SEE_ALSO] Exception#backtrace_locations
backtrace_locations -> [Thread::Backtrace::Location]
[permalink][rdoc]バックトレース情報を返します。Exception#backtraceに似ていますが、 Thread::Backtrace::Location の配列を返す点が異なります。
現状では Exception#set_backtrace によって戻り値が変化する事はあり ません。
[SEE_ALSO] Exception#backtrace
cause -> Exception | nil
[permalink][rdoc]self の前の例外(self が rescue 節や ensure 節の中で発生した例外の場合、 その前に発生していた元々の例外)を返します。存在しない場合は nil を返し ます。
exception -> self
[permalink][rdoc]exception(error_message) -> Exception
引数を指定しない場合は self を返します。引数を指定した場合 自身のコピー を生成し Exception#message 属性を error_message にして返します。
Kernel.#raise は、実質的に、例外オブジェクトの exception メソッドの呼び出しです。
begin ... # 何か処理 rescue => e raise e.exception("an error occurs during hogehoge process") # 詳しいエラーメッセージ end
inspect -> String
[permalink][rdoc]self のクラス名と message を文字列にして返します。
message -> String
[permalink][rdoc]to_s -> String
エラーメッセージをあらわす文字列を返します。
begin 1 + nil rescue => e p e.message #=> "nil can't be coerced into Fixnum" end
set_backtrace(errinfo) -> nil | String | [String]
[permalink][rdoc]バックトレース情報に errinfo を設定し、設定されたバックトレース 情報を返します。