Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > 環境変数

環境変数

Rubyインタプリタは以下の環境変数を参照します。

RUBYOPT

Rubyインタプリタにデフォルトで渡すオプションを指定します。

指定できないオプションを指定した場合、例外が発生します。

$ RUBYOPT=-y ruby -e ""
ruby: invalid switch in RUBYOPT: -y (RuntimeError)

sh系

      RUBYOPT='-Ke -rkconv'
      export RUBYOPT

csh系

      setenv RUBYOPT '-Ke -rkconv'

MS-DOS系

      set RUBYOPT=-Ke -rkconv
RUBYPATH

-S オプション指定時に、環境変数 PATH による Ruby スクリプトの探索に加えて、この環境変数で指定したディレクトリも 探索対象になります。(PATH の値よりも優先します)。 起動オプションの詳細に関してはRubyの起動 を参照してください。

sh系

      RUBYPATH=$HOME/ruby:/opt/ruby
      export RUBYPATH

csh系

      setenv RUBYPATH $HOME/ruby:/opt/ruby

MS-DOS系

      set RUBYPATH=%HOMEDRIVE%%HOMEPATH%\ruby;\opt\ruby
RUBYLIB

Rubyライブラリの探索パス$:のデフォル ト値の前にこの環境変数の値を付け足します。

sh系

      RUBYLIB=$HOME/ruby/lib:/opt/ruby/lib
      export RUBYLIB

csh系

      setenv RUBYLIB $HOME/ruby/lib:/opt/ruby/lib

MS-DOS系

      set RUBYLIB=%HOMEDRIVE%%HOMEPATH%\ruby\lib;\opt\ruby\lib
RUBYLIB_PREFIX

この環境変数は Cygwin版、mswin32版、 mingw32版のrubyでのみ有効です。

この環境変数の値は、path1;path2 あるいは path1 path2 という形式で、 Rubyライブラリの探索パス$:の先頭部分 がpath1にマッチした場合に、これをpath2に置き換えます。 現在の実装ではライブラリのパスの prefix を ruby.exe や ruby.dll のあ る位置から相対的に求めるのでこの環境変数の必要性はなくなっています。

MS-DOS系

      set RUBYLIB_PREFIX=/usr/local/lib/ruby;d:/ruby
RUBYSHELL

この環境変数は mswin32版、mingw32版のrubyで のみ有効です。

Kernel.#system でコマンドを実行するときに使用するシェル を指定します。この環境変数が省略されていればCOMSPECの値を 使用します。

PATH

Kernel.#systemなどでコマンドを実行するときに検索するパスです。 設定されていないとき(nilのとき)は "/usr/local/bin:/usr/ucb:/usr/bin:/bin:." で検索されます。