Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > File::Constantsモジュール

module File::Constants

クラスの継承リスト: File::Constants

要約

File に関る定数を集めたモジュール。

File はこのモジュールをインクルードしているので、 以下に挙げる定数は File の定数のように扱うことができます。

Ruby 1.8 以降では、File ではなく、IO でインクルード されるようになりました。

目次

定数
APPEND BINARY CREAT DIRECT DSYNC EXCL FNM_CASEFOLD FNM_DOTMATCH FNM_NOESCAPE FNM_PATHNAME FNM_SYSCASE LOCK_EX LOCK_NB LOCK_SH LOCK_UN NOATIME NOCTTY NOFOLLOW NONBLOCK NULL RDONLY RDWR RSYNC SYNC TRUNC WRONLY

定数

APPEND -> Integer[permalink][rdoc]

追記モードでファイルを開くときに指定します。 File.openで使用します。

BINARY -> Integer[permalink][rdoc]

ファイルをバイナリとして開きます。 open(2) で O_BINARYが指定できる場合に使えます。 File.openで使用します。

CREAT -> Integer[permalink][rdoc]

ファイルがなければ作成するよう指定します。 File.openで使用します。

DIRECT -> Integer[permalink][rdoc]

このファイルに対する I/O のキャッシュの効果を最小化しようとする。

このフラグを使うと、一般的に性能が低下する。 しかしアプリケーションが独自に キャッシングを行っているような 特別な場合には役に立つ。 ファイルの I/O はユーザー空間バッファに対して直接行われる。 File::Constants::DIRECT フラグ自身はデー タを同期で転送しようとはするが、 File::Constants::SYNC のようにデータと必要なメタデー タの転送が保証されるわけではない。 同期 I/O を保証するためには、 File::Constants::DIRECT に加えて File::Constants::SYNC を使用しなければならない。

File.openで使用します。

DSYNC -> Integer[permalink][rdoc]

ファイルをデータ同期モードで開きます。 open(2) で O_DSYNC が指定できる場合に使えます。 File.openで使用します。

EXCL -> Integer[permalink][rdoc]

CREATと併用し、もしファイルが既にある場合には失敗します。 File.openで使用します。

FNM_CASEFOLD -> Integer[permalink][rdoc]

アルファベットの大小文字を区別せずにパターンマッチを行います。 File.fnmatch, Dir.globで使用します。

FNM_DOTMATCH -> Integer[permalink][rdoc]

ワイルドカード `*', `?', `[]' が先頭の `.' にマッチするようになります。 File.fnmatch, Dir.globで使用します。

FNM_NOESCAPE -> Integer[permalink][rdoc]

エスケープ文字 `\' を普通の文字とみなします。 File.fnmatch, Dir.globで使用します。

FNM_PATHNAME -> Integer[permalink][rdoc]

ワイルドカード `*', `?', `[]' が `/' にマッチしなくなります。 シェルのパターンマッチにはこのフラグが使用されています。 File.fnmatch, Dir.globで使用します。

FNM_SYSCASE -> Integer[permalink][rdoc]

case hold なファイルシステムの場合、FNM_CASEFOLD の値になり、そうでなければゼロの値になります。 File.fnmatch, Dir.globで使用します。

LOCK_EX -> Integer[permalink][rdoc]

排他ロック。同時にはただひとつのプロセスだけがロックを保持できます。 File#flock で使用します。

LOCK_NB -> Integer[permalink][rdoc]

ロックの際にブロックしない。他の指定と or することで指定します。 File#flock で使用します。

LOCK_SH -> Integer[permalink][rdoc]

共有ロック。複数のプロセスが同時にロックを共有できます。 File#flock で使用します。

LOCK_UN -> Integer[permalink][rdoc]

アンロック。File#flock で使用します。

NOATIME -> Integer[permalink][rdoc]

ファイル読み込み時に atime を更新しません。 open(2) で O_ATIME が指定できる場合に使えます。 File.openで使用します。

atime が更新されないのは確実ではないということに注意してください。 これは性能のためのオプションです。

NOCTTY -> Integer[permalink][rdoc]

自身がTTY制御しないようにTTYを開きます。 File.openで使用します。

NOFOLLOW -> Integer[permalink][rdoc]

ファイルがシンボリックリンクであった場合に 例外を発生させます。 open(2) で O_NOFOLLOW が指定できる場合に使えます。 File.openで使用します。

NONBLOCK -> Integer[permalink][rdoc]

ファイルが利用可能じゃなくてもブロックしません。 File.openで使用します。

NULL -> String[permalink][rdoc]

NULLデバイスのファイル名です。

RDONLY -> Integer[permalink][rdoc]

読み込みのみのモードでファイルを開くときに指定します。 File.openで使用します。

RDWR -> Integer[permalink][rdoc]

読み書き両方のモードでファイルを開くときに指定します。 File.openで使用します。

RSYNC -> Integer[permalink][rdoc]

ファイルを読み込み時同期モードで開きます。 open(2) で O_RSYNC が指定できる場合に使えます。 File.openで使用します。

SYNC -> Integer[permalink][rdoc]

ファイルを同期モードで開きます。 open(2) で O_SYNCが指定できる場合に使えます。 File.openで使用します。

TRUNC -> Integer[permalink][rdoc]

もしファイルが存在するなら、中身を抹消してサイズをゼロにします。 File.openで使用します。

WRONLY -> Integer[permalink][rdoc]

書き込みのみのモードでファイルを開くときに指定します。 File.openで使用します。