Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Precisionモジュール
クラスの継承リスト: Precision
精度をもつ具象数値クラスのためのモジュールです。
Mix-in により 精度をもつ具象数値クラスのためのユーティリティを提供します。
ここでいう精度とは実数の近似の良さを意味します。 本モジュールは、抽象数値クラスや複素数、行列など、それら自身が実数に含まれないような クラスにインクルードすべきではありません。
included(module_or_class) -> Precision
[permalink][rdoc]Precision をインクルードするクラスやモジュールに対してメソッド induced_from を自動的に定義します。
このメソッドは、Precision がインクルードされた時に呼ばれます。詳細はModule#included を参照してください。
induced_from(number) -> object
[permalink][rdoc]number を自分のクラスに変換した結果を返します。
デフォルトの定義は、例外 TypeError を発生させるので、 Mix-in したクラスでこのメソッドを再定義する必要があります。 再定義に、Precision#prec を使うと、 無限ループになる可能性があります。
prec(klass) -> object
[permalink][rdoc]self を精度 klass に変換した結果を返します。
デフォルトの定義では klass.induced_from(self) を呼び出し、 その結果を返します。
新しく精度クラスを作るときは組み込みクラスの Precision.induced_from を変更するのではなく、この prec の再定義で対応するべきです。
prec_f -> Float
[permalink][rdoc]self を Float に変換します。 prec(Float) と等価です。
prec_i -> Fixnum
[permalink][rdoc]self を Integer に変換します。 prec(Integer) と等価です。