Ruby 2.0.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > threadライブラリ > Queueクラス

class Queue

クラスの継承リスト: Queue < Object < Kernel < BasicObject

要約

Queue はスレッド間の FIFO(first in first out) の通信路です。ス レッドが空のキューを読み出そうとすると停止します。キューになんら かの情報が書き込まれると実行は再開されます。

最大サイズが指定できる Queue のサブクラス SizedQueue も提供されています。

require 'thread'

q = Queue.new

th1 = Thread.start do
  while resource = q.pop
    puts resource
  end
end

[:resource1, :resource2, :resource3, nil].each{|r|
  q.push(r)
}

th1.join

実行すると以下のように出力します。

$ ruby que.rb
resource1
resource2
resource3

目次

特異メソッド
new
インスタンスメソッド
<< enq push clear deq pop shift empty? length size num_waiting

特異メソッド

new -> Queue[permalink][rdoc]

新しいキューオブジェクトを生成します。

インスタンスメソッド

push(value) -> ()[permalink][rdoc]
self << value -> ()
enq(value) -> ()

キューの値を追加します。待っているスレッドがいれば実行を再開 させます。返り値は不定です。

clear -> ()[permalink][rdoc]

キューを空にします。返り値は不定です。

pop(non_block = false) -> object[permalink][rdoc]
shift(non_block = false) -> object
deq(non_block = false) -> object

キューからひとつ値を取り出します。キューが空の時、呼出元のスレッドは停止します。

[PARAM] non_block:
true を与えると、キューが空の時に例外 ThreadError が発生します。
empty? -> bool[permalink][rdoc]

キューが空の時、真を返します。

length -> Fixnum[permalink][rdoc]
size -> Fixnum

キューの長さを返します。

num_waiting -> Fixnum[permalink][rdoc]

キューを待っているスレッドの数を返します。